苦手だけど憎めない水上くん

水上くんとは ページ1

大学の図書館で







今日もらった課題をやっていたけど





なかなか難しくて格闘すること1時間半。






こりゃ今日は閉館までいそうだな…





時計の針は19:00を過ぎたあたりだった。







お腹すいた…。






でもそんなことを上回るくらいこの課題を終わらせたい。









そして格闘すること1時間。







やっと終わりそうだ。





この問題が解ければ。







教科書を読みあさってもわからない。








水上「しょうがないなー、僕が教えてあげよう」







ふと左を見ると、





いつのまにかいたのか






水上くんがわたしの隣の席に座って





ニヤニヤしていた。








水上くんの手元を見ると







「その課題…」




水上「今日もらった課題だよ。今Aが解いてるやつ。」






「終わったの？」







水上「うん、2時間前くらいにね。」









「うっざ」








水上くんはニヤニヤして





わたしが格闘していた課題をすぐに終わらせたことを自慢しにきたらしい。








水上「どこが分からないのかな？」







まるで子供をあやすような口調。






ペン回し始めた水上くん。









A「いや、自分で解くからいい。」






わたしは少し水上くんが苦手だ。






授業中も隣の席。



ご飯食べる時も一緒に食べ、






図書館での勉強もいつも隣か真正面に水上くんがいる。







今日は水上くんが教授に呼ばれたから逃げてきたのに。






なぜか今日もとなりに水上くん。





わたしも負けじと水上くんの手は借りない表明をしたら









水上「あっそ」









水上くんはそう言うと、うつ伏せになって寝始めた。









「課題終わったなら帰ればいいのに。」





水上「Aと同じマンションだし、







Aが終わったら帰ろー。」





水上くんとはマンションが同じ、学部も同じだから、登校も一緒になってしまう。









苦手なんだけど、どこか憎めない。







そんな水上くんが寝息を立て始めた。






かわいい。





さて、課題早く終わらせなきゃ。水上くんのためにも

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