(転スラ×)優しい邪神と一匹のスライム･Part2(クトゥルフ神話)

『第68話 ちょー会議．5』＊リムル視点 ページ31

＊リムル視点＊

ふむ……オーク達は「飢餓者」の影響で一時的に魔素が増えていた､豚頭魔王が死んだ今､それは徐々に失われるだろう､弱った者は死ぬかもしれない。それを防ぐには魔素が失われている前に俺が喰い、同等量を与える……
与えると言うのはつまり、名付けだ。
……名付け､名付けねぇ……
？……15万の？

＿＿という訳で始まったのが､この名付け地獄｡

「リムル様､A様､次で最後の集団っす」
「何人ぐらい？」
「約二千人っす」
『……了解』

と言うとオークの側近のやつが言ってきた､この力あなた様のお側で役に立てたいと、そうだなウチも労働力が欲しいのは事実だ､２千人とかもう多いのか少ないのかわからなくなってきた。
そう思いながら、俺はオーク達に名前をつけて行った。

そして

次で最後か､目の前のオークの事は覚えているゲルドの記憶に出てきた側近だ､コイツには俺の魔素を与えることになりそうな予感。だからこいつの名前は……

『お前には豚頭魔王の意志を継いで貰いたい
名はゲルド
死の間際まで仲間を思った偉大なる王の名を継ぎ､ゲルドを名乗れ』

そう俺が言うと、俺とAに跪いて言った。
「その名を賜ることの重みしかと受け止めました､我が忠誠を貴女方様に！」
「期待してますよ､ゲルド」
「ははっ！」

Aが言うと､同時に俺の体が溶け始める､Aはと言うと魔力供給を使い､全ての魔力を使い果たしたのか､すっかり小さい龍の姿になり眠りに着いていた。
やっぱりこうなるんだよな
《告。低位活動状態へ､移行します。》

でもまぁ､起きてる頃にはAの能力により食糧の分配ができているだろう､あとはリザードマンの首領に挨拶したら帰ろう……
そう思うと俺はゆっくりと眠りについた。
そしてふと思った､そういや、ガビルのヤツどうしてるかな
＿＿＿
ふぉぉぉぉ！
終わったぁ！終わったよ！あぁぁぁぁああん()

＿＿もうちっと続くんじゃよ＿＿
＊リムル視点＊

低位活動状態が終わり､そしてAが目覚めてから､アレから3ヶ月
俺とAは新しくなった自室で寛いでいた､名付けにより､進化を果たした豚頭族は猪人族となり､その仕事ぶりはカイジンを唸らせるほどにだ。
鍛えればドワーフに劣らぬ技術を持てるほどに

そして猪人王となったゲルドは特によく働く､
むしろ働きすぎなくらいだ
俺はゲルドのいる所に行くと､ゲルドはとても働いていた。
ちゃんと休んでるのか？と聞くとゲルドは飯も喰えて寝床ももらっているのですから休みなど不要と言った。

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