(転スラ×)優しい邪神と一匹のスライム･Part2(クトゥルフ神話)

『第59話 嫌な予感』＊リムル視点＊夢主視点 ページ21

＊リムル視点＊
「チィ！本当に愚鈍なヤツよ……っ」
「ゲルミュッド様！我輩を助けに来てくださったのですか！？申し訳ないラプラス殿から警告は聞いていたというのに……」
「…ガビルかいい所に来た」

と言うと、ゲルミュッドは杖を上に上げ魔力を溜めた､えっとガビルが言う前にゲルミュッドは攻撃をした､
次の瞬間Aが人の姿になり､ガビル達を守る様に羽を出した。その後､水しぶきで目の前が見えなくなった。

「あのトカゲを喰え豚頭帝､使えぬ奴だったが一応この俺が名を与えた個体の一つだ
貴様を魔王に進化させるだけの力はあるやもしれん。」
『お前､複数の魔物に名付けしてんのか？
それも計画の一端か？』
「なっ…！？き貴様……」

《告｡個体名リグルの兄にかつて名を与えた者も
「魔王軍の幹部ゲルミュッド」と言う情報です｡》
つまりこいつ…というよりこいつを抱えてる魔王が今回のオーク侵攻の黒幕と見るべきだな。
後ろに居る､A､ガビル達はなんとか無傷だった｡Aが俺にありがとうと言ってから彼らの回復をした。それでもガビルは信じれきれず。
問いかけるがそれも無なく悲しく終わった。

「自分の役に立たない奴は消す､
それがそいつのやり方なんだろう」

そうだ､ゲルミュッドという名にはもう1つ聞き覚えがあるが､その前に……
その後､ベニマル､ハクロウ､シオンによりリンチよりも酷い事された様な()

その後､Aはガビル達の回復が終わりすぐに俺の方に来た。しランガが来た。勿論、アレには手を出すなと俺の方にちゃんと言った。
が､それよりも気になるのは豚頭帝だ､他のオークに比べて確かに妖気は強力だが､どうにも鈍そうに見える。むしろ､側に控える鋭い目付きのオークの方が強そうだ。

《解。数多の種族の力を得た結果､豚頭帝の意識はその力に侵食され混濁しています。》
そうなのか……
ゲルミュッドに操られているのなら気の毒だがこれ以上森を食い荒らされる訳には行かないし
トレイニーさんとの約束もある。
ベニマル達の決着を待つこともないな､
俺が終わらせてやろう。

＿＿＿
＊A視点＊

その後ソウエイが「楽に死ねると思うなよ」と言った。がふっと後ろを見るゲルミュッドは慌てた様かのように豚頭帝に言った。

「お､俺を助けろ！豚頭帝！
いや､ゲルド！！」

と言った次には……ウソ､動いた()
「そうだ恩を返せ､行き倒れのお前に飯をやったのはこの俺だ！」

「オレは､ゲルミュッド様の
願いを叶えル……」

身構える､ベニマル､シオンとハクロウ。
でも､あぁ､何だろう､やな予感がする｡

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