二重人格な彼らは

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「は？」

「外、一緒に逃げようや。」




それはさすがに理解できひんぞ



「その気があるなら、俺は中間さんを本気で助けたい。連れ出してあげたい。そう思ってるんです」




本当は甘えたい。けど絶対知ってるはずの淳太さんが何も仕掛けてこんのが怖い。


あの人は何するか分からんから。そうやろ？


今日は何も言えない。来週には気が変わっとるかも知れんし



とりあえず、迷惑かけたないねん。分かってよ。




「ごめんなさい、今日は帰ってもらえませんか？」

「え、でも」

「ごめんなさい。もうすぐ帰ってくるの。怒られるの私やし」



そう言うと諦めたようにドアノブに手をかけた

ほっとした私にハマダさんは言い放った



「俺、諦め悪いんで、また来ます。

ありがとうございました！またの利用をお待ちしております！」




ドアを閉めたハマダさんの顔は、笑ってなかった




「何やねんいきなり……」




玄関にあるカメラを見つめても答えをくれるわけやないのにね


この動画、あの人見てるんやろうか。
なんか言われるかな、怒られるかな。



嫌やなぁ……




と、思ってたけどあの日から1週間。

鑑賞会はあったけどいつもと同じで、

なんの特別なアクションもなくまたハマダさんが来る日になった




あの人がおらん部屋でひとり考える



どうしようどうしようどうしよう



そんなん逃げたいに決まってるやん。
けどさ、動画とか写真とか怖いし。

ハマダさんがいつまでも優しいとか証明できんやろ？

いろんな人の変わってくいく姿を見てきたやん




でも、もうここにいるのはうんざりやねん




「お届け物でーす！」




急いで玄関まで走って勢い良くドアを開けた





「うぉ！？びっくりした！どうしま……」

「私を外に連れ出して！！」

「へっ！？」

「はやく！」




戸惑っていたハマダさんも覚悟を決めたようで私を手を掴んだ

　

「行きましょう！」



こうして私はハマダさんに手を引かれ

檻から1歩外に出た



新しい自由な世界が広がると信じて……






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お久しぶりです。
私、今年受験なんであまり更新できずに今学期を終えると思います。
更新はせずともたまに開くのでコメント、励みになります。
Twitterはツイートこそしませんが、話しかけられたら返しますので。(たまにエゴサしていいねするかも)
今年もありがとうございました。
2018年もよろしくお願いします。

遠藤

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