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その日の出来事を境に私達の関係は少し変わった。
"崇裕はあんなになるくらい私を思ってくれてる"
と思うようになって、私は崇裕が怒らないように行動をするようになった。
いや、違うな。
崇裕が怒らないようにビクビクするんじゃなくて、やましいと思うこととか、誤解されるようなことをしないように心がけた。
崇裕も前より連絡も細かくなったし、寄り道せずにすぐに帰ってくる。
お互いがお互いの為に生きてる。
でもたまに、崇裕が配達中にカフェを覗いた時とかに私が店長とかと楽しそうに話したり触れられてたりすると爆発してソファーに投げられる。
苦しくて涙が出るけどそれがストッパーになって震えた身体で私を力無く抱きしめる。
私の一筋の涙と崇裕のポロポロと溢れる涙がお互いの肩を濡らして、震えた声で一晩中私に謝り続ける。
私は静かに「愛してる」と呟き、
彼は確かに「愛してる」と囁く。
そんな日々は続いていく。
店長や室くんに心配されることもあるけど長袖着てたら支障ないし、「愛されてるってことだから」この一言で大体のことはケリがつく。
でも、そんな日々に慣れてしまったからこそ私は油断していた。
仕事帰りにのんちゃんに会った。
久しぶり!から始まって、
「携帯買ったらまた来るって言ったのに!」
と、可愛く怒られてしまい許す代わりに無くしてしまった教科書を欲しいと言う。
「マジお願い!俺捨ててもうて。またいるとか思わんくてさぁ。A使わんやろ?頂戴!」
「教科書は一通りあっくん家から持ってきてるはずやからあると思うけど今から?」
「今から今から!ありがとー!!」
テンションMAXなのんちゃんに押されつつも何故か私の家に向かうことになった。
崇裕はのんちゃんのこと話した事あるし分かってくれるやろ。ささっとやもんね。
「あ!連絡先交換しよ!なんかあったらすぐに掛けてな?迷惑なんてないから」
「ありがとう。登録しとくね」
まだまだ少ない友達の欄
そこにのんちゃんが入ってくれるのがとても嬉しかった。
家に付いてせっかくだからお茶でもってコーヒーと約束の教科書を並べてしょうもないことの雑談。
「ねえ、この部屋暑くない?」
「本当?じゃあ冷房付けよっか」
少し遠いところにあったリモコンを取ろうと一生懸命手を伸ばすと知らぬうちに袖がめくれ上がったらしくて、腕を掴まれた
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あーちゃ(プロフ) - 今日全て読ませていただきました。とても面白く続きが気になるので、ぜひパスワードお聞きしたいです。先程フォローさせていただいたので教えて頂けると嬉しいです。 (2018年12月15日 23時) (レス) id: 7b0b1ca210 (このIDを非表示/違反報告)
irohakaruta1224(プロフ) - 遠藤さん» 返信遅れてスミマセン!!!ですよねですよね!!たまに、ぎゅんっ!っていけめんになるはまちゃん好きです笑たぶんあれですよ、じゅんたがつっこみしなくなってあきとにでれでれになったくらいのぎゃっぷ萌え、うん最高(( (2018年10月9日 22時) (レス) id: 488bd9d1f7 (このIDを非表示/違反報告)
渡邉のぞみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!パスワード知りたいのでDM行きます! (2018年10月2日 13時) (レス) id: 7d73580dc1 (このIDを非表示/違反報告)
遠藤(プロフ) - 紫蘭さん» コメントありがとうございます。私には勿体無い言葉ばかりで嬉しいです。パスワードについてですがやはり解読されてる方少ないのであとがきもどきに追記としてヒントを書こうと思っていますので考えてみてください。 (2018年10月1日 8時) (レス) id: 2c25c8255c (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 初めまして!とてもステキな作品で、読むのが楽しみでした!!とても続きが読みたくて、続編のパスワードを何度か試したのですが、全くわかりませんでした(*_*)よろしければもう少しヒント教えていただけませんでしょうか??(TT) (2018年10月1日 4時) (レス) id: 2b74abc4c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遠藤 | 作成日時:2017年11月29日 22時