検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:54,681 hit

−・×××・− ページ36

−−−−−

−−−



A「…5時間目、サボっちゃったね…」


白河「…うん」


A「監督に怒られるかな?」


白河「それは間違いない。覚悟しといた方がいい」


事の最中に、予鈴を聞いていた私たちが授業に間に合うワケもなく、普段から人気の少ない校舎の階段に座りながらサボる結果に。


白河「…腕、大丈夫?」


A「へ?あっ、もう全然大丈夫だよ!だからそんなに気にしないで?」


よっぽど痛かったと思ってるのか、まだうっすらと歯形の残る腕を見ながら、心配そうに尋ねる勝之。


元はと言えば、勝之の気持ちも考えないで、無神経だった私が招いたことなのに…


そう思えば思うほど申し訳ない気持ちになり、改めて謝罪の言葉を口にする。


A「…本当にゴメンね。他の男子の話を目の前でされて面白いはずないのに…」


白河「…男の嫉妬の方が醜い」


ポツリと呟いた後「はぁ…」と息を吐きながら、そのサラサラな髪の毛を掻きつつ、続けて言葉を重ねる。


白河「…余裕、ないから…」


A「え?」


白河「Aのことに関しては、余裕ない…」


「感情が分かりにくい」と周りから言われる勝之も、この時ばかりは一目見れば分かるほど、明らかに頬が赤くなってて…


その言葉とその表情につられて、恐らく私の顔は勝之以上に真っ赤なことは間違いない。


滅多に聞けない勝之の本音に、さっき謝罪した言葉の裏側に隠していた私の本音を、頬を緩めながら伝える。


A「…不謹慎かもだけど、勝之が嫉妬してくれたこと…私は嬉しかったよ?」


白河「…嬉しい?バカじゃない…」


A「だって…それだけ私のこと好きってことでしょ?」


さらに頬を緩めながら「ふふっ♡」と笑って見せれば、さっき以上に頬を赤めながら、視線を反らす勝之。


A「そろそろ5時間目終わるね…」


白河「…戻るか」


そう言って階段から立ち上がった直後、下の階から姿を現した人物に、2人の時が完璧に止まる。


白河「監督…」


國友「授業中じゃないのか。何をしている?」


A「ひぃ…!!」


國友「あとで教官室に来なさい」


この後淡々と叱られたのは言うまでもなく、その恐怖に指先まで冷えきったものの、心だけは温かいままだった−…


−・甘美な時間 × 白河勝之・−

−・しずしず 様へ・−
大変お待たせしてすみませんでした…!

ご希望の内容に沿っていれば幸いです。

この度はリクエストいただき、ありがとうございました♡

後輩彼女 with 枡伸一郎→←−・×××・−



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はるひ - いきなりで、図々しいと思いますが、リクエストしてもいいですか??私、御幸くん大好きなんです\(//∇//)\できれば、年下彼女がいいです!!よろしくお願いします! (2017年4月1日 22時) (レス) id: f105e46e4c (このIDを非表示/違反報告)
はるひ - 初コメ、失礼します!いつも一人ニヤケながら、愛読させていただいています!大変だと思いますが、これからも更新頑張ってください。 (2017年4月1日 22時) (レス) id: f105e46e4c (このIDを非表示/違反報告)
厨二病兎(プロフ) - ぱっちさん» 何度もすみませんっ!!降谷くんのお話は年上彼女が良いです!長文失礼しましたm(_ _)m (2016年11月7日 22時) (レス) id: dfd9708258 (このIDを非表示/違反報告)
厨二病兎(プロフ) - ぱっちさん» ぱっちさんの小説大好きでいつも愛読させて頂いております(*^^*)これからも更新頑張ってください!応援してます(*^^*)あの・・・リクエストしてもよろしいでしょうか??私、降谷くんが大ッ好きなので降谷くんのお話をお願いしたいです!! (2016年11月7日 22時) (レス) id: dfd9708258 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - ぱっちさん» めっちゃわかります!! 私もスポーツやってたので、御幸の気持ちも分かるし、あの少し不器用な感じ、損な性格がたまらなくて。笑 スポーツやってる人はほんとにそれだけでかっこいいですよね! それに御幸はイケメン。笑 (2016年10月16日 1時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:華うさ | 作成日時:2016年4月17日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。