−・×××・− ページ36
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A「…5時間目、サボっちゃったね…」
白河「…うん」
A「監督に怒られるかな?」
白河「それは間違いない。覚悟しといた方がいい」
事の最中に、予鈴を聞いていた私たちが授業に間に合うワケもなく、普段から人気の少ない校舎の階段に座りながらサボる結果に。
白河「…腕、大丈夫?」
A「へ?あっ、もう全然大丈夫だよ!だからそんなに気にしないで?」
よっぽど痛かったと思ってるのか、まだうっすらと歯形の残る腕を見ながら、心配そうに尋ねる勝之。
元はと言えば、勝之の気持ちも考えないで、無神経だった私が招いたことなのに…
そう思えば思うほど申し訳ない気持ちになり、改めて謝罪の言葉を口にする。
A「…本当にゴメンね。他の男子の話を目の前でされて面白いはずないのに…」
白河「…男の嫉妬の方が醜い」
ポツリと呟いた後「はぁ…」と息を吐きながら、そのサラサラな髪の毛を掻きつつ、続けて言葉を重ねる。
白河「…余裕、ないから…」
A「え?」
白河「Aのことに関しては、余裕ない…」
「感情が分かりにくい」と周りから言われる勝之も、この時ばかりは一目見れば分かるほど、明らかに頬が赤くなってて…
その言葉とその表情につられて、恐らく私の顔は勝之以上に真っ赤なことは間違いない。
滅多に聞けない勝之の本音に、さっき謝罪した言葉の裏側に隠していた私の本音を、頬を緩めながら伝える。
A「…不謹慎かもだけど、勝之が嫉妬してくれたこと…私は嬉しかったよ?」
白河「…嬉しい?バカじゃない…」
A「だって…それだけ私のこと好きってことでしょ?」
さらに頬を緩めながら「ふふっ♡」と笑って見せれば、さっき以上に頬を赤めながら、視線を反らす勝之。
A「そろそろ5時間目終わるね…」
白河「…戻るか」
そう言って階段から立ち上がった直後、下の階から姿を現した人物に、2人の時が完璧に止まる。
白河「監督…」
國友「授業中じゃないのか。何をしている?」
A「ひぃ…!!」
國友「あとで教官室に来なさい」
この後淡々と叱られたのは言うまでもなく、その恐怖に指先まで冷えきったものの、心だけは温かいままだった−…
−・甘美な時間 × 白河勝之・−
−・しずしず 様へ・−
大変お待たせしてすみませんでした…!
ご希望の内容に沿っていれば幸いです。
この度はリクエストいただき、ありがとうございました♡
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はるひ - いきなりで、図々しいと思いますが、リクエストしてもいいですか??私、御幸くん大好きなんです\(//∇//)\できれば、年下彼女がいいです!!よろしくお願いします! (2017年4月1日 22時) (レス) id: f105e46e4c (このIDを非表示/違反報告)
はるひ - 初コメ、失礼します!いつも一人ニヤケながら、愛読させていただいています!大変だと思いますが、これからも更新頑張ってください。 (2017年4月1日 22時) (レス) id: f105e46e4c (このIDを非表示/違反報告)
厨二病兎(プロフ) - ぱっちさん» 何度もすみませんっ!!降谷くんのお話は年上彼女が良いです!長文失礼しましたm(_ _)m (2016年11月7日 22時) (レス) id: dfd9708258 (このIDを非表示/違反報告)
厨二病兎(プロフ) - ぱっちさん» ぱっちさんの小説大好きでいつも愛読させて頂いております(*^^*)これからも更新頑張ってください!応援してます(*^^*)あの・・・リクエストしてもよろしいでしょうか??私、降谷くんが大ッ好きなので降谷くんのお話をお願いしたいです!! (2016年11月7日 22時) (レス) id: dfd9708258 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - ぱっちさん» めっちゃわかります!! 私もスポーツやってたので、御幸の気持ちも分かるし、あの少し不器用な感じ、損な性格がたまらなくて。笑 スポーツやってる人はほんとにそれだけでかっこいいですよね! それに御幸はイケメン。笑 (2016年10月16日 1時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華うさ | 作成日時:2016年4月17日 16時