同年彼女 requ 御幸一也 ページ31
御幸「お邪魔しまーす」
A「はいはーい!ようこそいらっしゃいました♫」
午後からの練習が休みになった今日、一緒にテスト勉強をしようと、家にやって来た彼氏の御幸一也。
リビングから笑顔で出迎えれば、一瞬ぎょっと目を見開いて「どしたのその格好…」と首が上下に動く。
A「お昼ご飯作ってたんだけど、お母さんと私、好みが全然違うんだよね…」
尻すぼみに声を小さくしつつ、フリフリでブリブリな白いエプロンの裾を摘まみながら、ヒラリと広げて見せる。
御幸「へー…で、何作ってくれてんの?」
A「カレーなんだけど…」
出来れば料理上手な一也に見られる前に、食材を切り終えていたかったのに、皮剥きの時点で悪戦苦闘する始末。
御幸「…手震えてるけど大丈夫?」
A「い、いま話かけないで…!」
野菜をひとつ切るのでさえ、包丁をプルプルさせる私を見かねたのか「どんな形に切りたいの?」と隣に立つ一也。
頭にあるイメージを指先で空中に描けば、「いちょう切りな」とさらりと答える姿に敗北感すら覚える。
御幸「まずはジャガイモを半分に…」
A「え、ちょ、か、一也?!」
流れる様な自然な仕草で背後に回られ、私が握る包丁の上から一也の大きな手が重ねられる。
御幸「ちゃんと手元見とけよ」
A「は、はい…」
全てが密着する超至近距離に、バクバクと心臓が暴れ回る中、手際よく切り分けられていく野菜たち。
「次は…」とワザとじゃないかと思うほど、耳元で囁かれる甘い声に、ピクッピクッと微かに腰が揺れる。
御幸「ほら、全部切れたぞ」
A「あ、ありがとう…」
やっとこの状態から解放されると思いきや、背後から離れる気配が感じられず、チラッと横を見ればニヤリと笑うイケメン眼鏡。
A「は、離れないの?」
御幸「んー…Aは離れてーの?さっきからピクッピクッて反応してっけど」
ぼふっと真っ赤になる顔を見て、さらに意地悪そうに笑う一也を見つめていると、お尻にむくっと固いモノが当たる。
A「えーっと…一也さん?」
御幸「はっはっは、アレだけ素直に反応されるとなー。それに…」
「Aのエプロン姿、すげーそそる…」と、艶っぽく囁かれた声に、伏し目がちに近付いてくる一也の顔が色っぽくて…
自然と重なる唇に、熱い吐息が絡み合う。
お腹に回されてた腕がスッと離れれば、後ろで結んでたエプロンの紐が、シュルッと解かれる音がした。
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はるひ - いきなりで、図々しいと思いますが、リクエストしてもいいですか??私、御幸くん大好きなんです\(//∇//)\できれば、年下彼女がいいです!!よろしくお願いします! (2017年4月1日 22時) (レス) id: f105e46e4c (このIDを非表示/違反報告)
はるひ - 初コメ、失礼します!いつも一人ニヤケながら、愛読させていただいています!大変だと思いますが、これからも更新頑張ってください。 (2017年4月1日 22時) (レス) id: f105e46e4c (このIDを非表示/違反報告)
厨二病兎(プロフ) - ぱっちさん» 何度もすみませんっ!!降谷くんのお話は年上彼女が良いです!長文失礼しましたm(_ _)m (2016年11月7日 22時) (レス) id: dfd9708258 (このIDを非表示/違反報告)
厨二病兎(プロフ) - ぱっちさん» ぱっちさんの小説大好きでいつも愛読させて頂いております(*^^*)これからも更新頑張ってください!応援してます(*^^*)あの・・・リクエストしてもよろしいでしょうか??私、降谷くんが大ッ好きなので降谷くんのお話をお願いしたいです!! (2016年11月7日 22時) (レス) id: dfd9708258 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - ぱっちさん» めっちゃわかります!! 私もスポーツやってたので、御幸の気持ちも分かるし、あの少し不器用な感じ、損な性格がたまらなくて。笑 スポーツやってる人はほんとにそれだけでかっこいいですよね! それに御幸はイケメン。笑 (2016年10月16日 1時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華うさ | 作成日時:2016年4月17日 16時