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そしてとうとう
「はいOK!ようやく3時間達成だわさ!」
ビスケの言葉を聞いた瞬間、3人はぶっ倒れた。ただし休憩するヒマは無い。片方の割符を持っている一人、ナックルの下へ行くのだ。なぜそうするのかというと
「これからは毎日3時間”練”!!其の後、ナックルに挑戦!!」
例え負けても割符を奪われなければいい。それを利用してナックルを修行相手にするのだ。ゴン達はナックルがいる場所へ向かう。向かったのだが…
「不良だ」
「キルアの言う通り不良だね」
「だろ」
捨て犬の面倒見ながら待っていたのだがその姿はリーゼントに学ラン。昔の不良だった。当然口が悪い。なのに「闘るのはグッスリ休んでバッチリ起きて5時間後がベスト」と言い聞かせるは泣いたり「俺を殴れ」と叫ぶしまつだ。
「師匠。ナックルさんって純粋ですね」
「うん。いい人だね」
ゴン達のパンチを受けても一歩も動かなかったら割符を置いて行けなんてどう聞いても疲れているゴン達をケガさせたく無いに聞こえる。ちなみに結果は
どさ
ゴンのジャンケン・グーで一撃で倒された。
「何だろこの人」
「100%バカだろ」
「とりあえず連れていこうか」
「そうですね。このままだと可哀想ですし」
4人はナックルを運ぶことにした。
「くーん」
「犬?」
アズミの傍に来たのは犬だった。
「そういえば傍にいたね」
無一郎の言う通り、この犬はナックルの傍にいた。自分に優しくしてくれたナックルが倒され、更に連れていかれると思ってしまったのだろう。「お願い。連れていかないで」と目が語っている。4人は目を合わせる。
「邪魔しないならいいぜ」
「大丈夫!そんなのしないよ!」
「ナックルさんに懐いているなら大丈夫」
「それじゃあ決定だね」
4人は犬も連れていくことにした。
「おいでおいで君も一緒に行こ!」
「!」
アズミの言葉を理解したのかついて来た。
***
トントン
ぐつぐつ
じゅわ〜
アズミは食事の支度をしている。先ほどナックルが起きたからだ。ナックルは本当にいい人だ。だから食事もナックルと犬の分も用意している。
「ご飯出来たよー!!」
「はーい!!」
アズミが作ってくれた料理を食べながらナックルは言った。
「いつでも来いや」
「「「「?」」」」
いつでも来い。一体どういうことなのか
「何度でも相手になってやる。あと20日足らずでオレが負けるなんざあり得ねーがな」
こうしてナックルは正式にゴン達の修行相手を務めてくれることになった。
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作者名:AYAAYA | 作成日時:2020年11月29日 14時