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「(パームさん、能力でビスケを見つけたって言っていたよね?)」
「!」

無一郎の言葉にアズミは思い出した。パームは人探しが得意。なら「ゴンは?」と居場所を聞かずに探し出すはずだ。つまりだ。

「敵だろお前」

キルアが言った瞬間、パームの髪が体に纏わりつく。

「パームさん!」

キルアの言う通り、敵になってしまったのだ。彼女の髪はまるで貴婦人の姿になり、キルアに打撃を喰らわす。

「「キルア!!」」

ちなみになぜキルアだけ攻撃を仕掛けるのかと言うとキルアが嫌いだからだ。

「キルアが嫌いだから攻撃を仕掛けているようですね!」
「ゴンが居たら大人しくなると思うけど絶対見せたくないけど」

無一郎の言う通り、ゴンに見せたくない。するとキルアはゴンの事を偽りなく話す。パームの事をずっと心配していたことを。そのおかげで落ち着いてきた。逆にキルアはというとゴンの様子を言いながら説得した瞬間

「あああああぁぁぁぁ!!!」
「キルア!!」
「キルア!!今度はキルアを心配しちゃうよ!!」

無一郎とアズミは大泣きするキルアの下へ駆け寄る。「ゴンを正気にできるのはパームだけ」。そのことで泣いてしまったからだ。その時だ。

『スキだらけ予定変更』

「「!」」

蝿の羽を持った小さな人間型蟻がパームに指示をしていた。

(させない!!)
(斬る!!)

キルアを守るために、パームがキルアを殺させないためにアズミと無一郎は蟻に斬りかかる。その時だ。

バチ!!

パームが蟻を攻撃したのだ。

「あんた達の蟻の手先になんか死んでもならない」
「パ、パームさん?」

彼女の言葉と表情に偽りなんてなかった。キルアの言葉が彼女を正気に戻したのだ。そしてパームは3人に言う。

「ゴンに一番必要なのはあなた達なのよ」

ゴン達の修行のサポートをしていたからこそよくわかっているからだ。

「………パームさん!!」
「アズミ!!」

アズミはガシっとパーム抱きつく

「パームさん生きててよかったよおおォ!!」
「心配させてごめんなさいね」
「ゴンは当然でナックルさん達だってなんだかんだ心配してたんだよおおォ!!」
「まあそうなの」
「ゴン達に会ったらちゃんと安心させてください!!」
「ええ。分かってるわ」
アズミはパームに抱きつきわんわん大声で泣く。パームはそんなアズミをやさしく抱きしめた。

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作者名:AYAAYA | 作成日時:2020年11月29日 14時

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