危険なデート ページ11
今日はゴンとパームのデート。キルアとアズミは完全別行動なのだが
(裸同然のゴンを放っくわけにはいかねーからな)
(ごめんねパームさん)
実はゴンはナックルの念能力により、しばらくジャジャン拳が使えないのだ。キルアとアズミは流石に心配なので帽子を目深にかぶったり、上着を着た簡単な変装をして付いて行くことになった。するとパームが待ち合わせ場所にいるゴンに声をかけてきたのだが
「誰だよ!?」
「キルア!しー!」
貞〇並みに恐ろしい外見と性格のパームが美女になっていたのだ。大声を出すのも無理もない。キルアを静かにさせた後アズミは説明する。
「キルア。恋する乙女な上官から聞いた事があるんだけど『恋は乙女の一番の化粧』なんだって」
「な、なるほどな」
アズミの説明にキルアは納得する。実際、「恋をすると可愛くなる」と言う言葉もあるほどだ。一方、ゴンは「すっごいキレイ」と素直に褒め、真っ赤に照れたパームに押されて出発した。
***
水族館に行ったり、喫茶店に行ったりするゴン達。キルアは心の中で(俺たちの方がストーカーじゃねーかよ)とぼやいてしまう。
「?」
「!」
何かに気づいたパーム。それに気づいたアズミはガシッとキルアを掴み方向転換をする。
「コタロー君!これ可愛いね!!」
声色をできる限り変えてキルアに話しかけるアズミ。それを察したキルアも声色ををできる限り変える。
「ああ!リンリーに似合いそうだな!!」
「わあ!嬉しい!」
するとゴンが「パームどうしたの?」と話しかける。
「あらごめんなさい。気のせいみたい」
そう言ってパームはゴンと共に進んだ。
「「…………は――――――――」」
上手くいったことに胸を撫で下ろすキルアとアズミ。
「もう、キルア気をつけてね」
「ああ。すっげー助かった」
アズミがいてくれてよかったと感謝したキルアだった。
「あ、そろそろ行かなくっちゃ」
「どこ行くの?」
「絶対喜ぶ場所!」
4時過ぎ。ゴンはパームを山奥へ案内する。
((いる))
キルアとアズミは兵隊蟻の気配を感じ取ったのだ。
(気配はほんの幽か。でも遭遇の可能性が高い!本当はゴンに教えたいけど、念能力が使えない。パームさんは怒り狂って鬼女になってしまう。……なら)
アズミとキルアは頷き合う。
((自分達でなんとかする))
2人はすぐにその場から離れる。兵隊蟻の気配もアズミ達を追いかけた。
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作者名:AYAAYA | 作成日時:2020年11月29日 14時