少女ハンターは霞の使い手 その参

〇 ページ24

「えーとなんで」
「敵は夜にしか出ないの。だから徹夜は当たり前。夜に寝るなら気絶しているか、本当に危険じゃない状況の時だけ」
(こ、これはまずいだわさ)

この状況ならアズミは確実に眠らない。そしたら昼間の修行に影響がある。

(なにより美容に悪い!!!)

女にとって徹夜は美容の大敵なのだ。

(この年齢で徹夜をするなんて!!こうなったら強制的に寝かせるしかない!!)

まずは気絶させようとナイフを投げるビスケ。当然ロープは切れる。ただし…

ぱし

「起きてるときにやったら意味ないけど?」

あっさり受け止められていた。

(ぐ〜〜ちょっと危ないけど!!)

ビスケは本気で走る。アズミはビスケに向かって石を投げる。当然、ビスケは避けた。そして

ゴン!

アズミを気絶させた。

(ごめんだわさ〜)

ビスケはアズミに謝りながらオーラを出した。

翌朝

「うお!アズミどうしたんだよ!」
「うーん。分からない。とりあえずビスケと攻防した後は覚えていないし、体が物凄く調子がいい」

キルアは驚く。アズミの肌がなぜかツヤツヤなのだ。

「むしろゴンが痛そうだよ」

そう言ってアズミはたんこぶだらけのゴンを見る。フラフラだ。

「ムリすんなゴン、寝てないんだろ｣

実際気絶してやっと寝た状態だったのだ。

「大丈夫」
「いや大丈夫じゃなさそう」

こうして2つ目の岩山が開通した。3人はまた同じく危険な状況で寝ようとしたのだが

「あれ?」
「大きいね」

アズミの言う通り石が大きくなっているのだ。特にゴンの石がキルアとアズミより大きい。ビスケ曰く少しずつ大きくなるそうだ。ちなみにゴンの石が大きいのは緊張感が足りないためである。ちなみにアズミはというと…

ゴン

また気絶させられた。

翌日、3人は岩山を掘り進める。分担はゴン、キルアが掘る。アズミがトロッコで土を運ぶだ。アズミが2人の元へ戻るとだ。

「アズミ聞いてよ!」
「楽に掘れる方法見つかった!!」
「え!?どんなの!?」

楽に彫れる方法と聞いてアズミは興味津々だ。先に見つけたゴンが説明する。

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