少女ハンターは霞の使い手 その参

ゲーム攻略！ ページ38

「ジャン!!ケン!!!パー!!!!」

そう言って手のひらを前に出すゴン。ゴンの手のひらから野球ボールサイズのオーラがポンと出てフワフワとゆっくり飛んだ。

「おお〜〜〜」

ゴンの修行の成果にキルアは興味津々。キルアが見ている間にアズミは細長い枝を立てる。

「次ね」

ゴンはアズミが立ててくれた枝の前に立つ。

「最初はグー!」

オーラを手に集めるゴン。

「ジャン!!ケン!!チー!!!!」

シャ!!!!

ナイフより小さい刃型のオーラを動かすゴン。すると枝はポロッと落ちた。

「やった――――――!!できた――――――!!」
「ゴン失敗しなくて良かったね!!」

ゴンとアズミの言葉にキルアは「初めての成功!?」と聞いてしまう。ちなみにこれはかなりたくさん失敗して5回目の成功だ(失敗例はバッキリへし折る。ちょっと線がつく等である)。にしてもあの掛け声は隙だらけで心配してしまう。

「にしてもゴンの刃短すぎない?だから失敗の回数が多いんだよ」

無一郎の言葉にアズミと「最初はグー!」とやっていたゴンは固まる。

「あ―――それはですね」
「あははは」

2人の様子に無一郎はわかった。

「変化系下手なんだ」
「「……はい」」

アズミは当然の事、ゴンも敬語で答える。

「一応刃はできている。腕の動きもしっかりできている。これはアズミが教えたでしょ?」
「はい。刀をしっかり観察させたり、育手から聞かされたことを教えました」

チーの成功はアズミの存在が大きい。彼女は刃物はなぜ物を斬ることが出来るかを説明したり、育手から教わった腕の動かし方を教えた。すると無一郎は落ちていた枝を拾う。

「ゴン見ていて」
「?」

無一郎に言われ、ゴンは見る。他の3人も見た。

「まず念を枝に沿ってまっすぐ伸ばす」

そう言って無一郎は自分の念を枝に沿って伸ばす。

「その状態をしっかり維持しながら枝を取ると……」

そう言いながら枝を取る無一郎。念はまっすぐの状態だった。

「おお!!」
「なるほど。それならゴンもやりやすいだわさ」
「アズミスゲーな。お前の師匠」
「でしょー♪」

ゴンとビスケは納得。キルアが褒めるとアズミはご機嫌になった。こうしてゴンの変化系修行は無一郎が教えてくれた方法をすることになった。

「そういえば師匠の念はどんなものなんですか?」
「あ、俺も気になる!」
「系統は何だわさ」

アズミとゴン、ビスケが無一郎に聞く。ちなみにキルアは「俺はとっくに見たぜ!」と言った。

「僕のはこれ…」

そう言って無一郎は手を出した。

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