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アズミはぽんっと2人の肩に手を乗せる。
「どうしてこうなったの」
「ひい!」
「久々の無表情!!」
久々に無表情になったアズミ。絶対に怒っていた。
「くそ―――!!あのジジイまんまと騙されたぜ!!」
キルアは叫ぶ。小金を儲けさせて信用させてから大金をせしめるという詐欺の常套手段にやられたそうだ。するとゴンとキルアはなぜか微妙な喧嘩が始まった。
「オークションまでの残り2週間誰がいっぱいお金を稼げるか、勝負だ!」
勝敗は542万ずつ持って8月31日夜9時の時点で多い人の勝ち。負けたら勝った人の言うことをひとつ、何でもやるだ。さらになぜかアズミも参加する羽目になる。こうして3人はお金をできる限り稼ぐ勝負をすることにした。
「でも稼ぐってどうしようかな。鬼殺隊のようなことするんじゃないし……んー?」
考えるアズミ。すると楽器店に目が入った。
「あ、そうだ」
考えが浮かんだアズミは楽器店に入る。
「すみません。これください!」
「はい、毎度」
アズミが買ったのはコードレスのマイクだ。人通りの多い場所に立つアズミ。目の前には一つの箱。
《あー、あー、皆さん聞こえますか?》
「?」
「なんだ?」
アズミの様子に疑問符を浮かべる周り。
《私は遠いジャポンから来ました。これから私の故郷の歌を歌います。どうぞ聞いて下さい》
「へージャポンか」
「ねえ聞いて行かない?」
《では一曲。朧月夜。
菜のはーなばたけーに♪ 入ーり日薄れー♬
見わたーす山のー端ー♬ かすーみふかしー♫
春かーぜそよふーくー♩ そーらーを見ればー♪
夕づーきかかりーてー♫ におーい淡しー♩》
歌い始めるアズミ。ジャポンの歌は何処か落ち着いているリズムだ。途中から立ち止まり聴いてくれる人も現れる。
《……蛙ーのーなくねーもー♪ かーねの音もー♬
さながーら霞めーる♩ おぼーろづきよー♪》
歌い終わったアズミは頭を下げる。周りは拍手を贈り、箱にお金を入れる
《皆さんありがとうございます!》
「ねーちゃんまた歌って」
「あ、こら」
小さい女の子の言葉に母は慌てる。しかしアズミはが笑顔で言う
《小さなお客様が言っていますのでもう一曲歌いましょう!》
ワア!
《曲名・星の界
月なき み空ーにきーらめく光ー♪ああ その星影ー希望の姿―♪》
歌うアズミ。客もまた増え。箱のお金も少しずつ増えていった。
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エビ - ちゃんと読んでわかりましたが、キルアが勘違いしてるんですね。申し訳ございません。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
エビ - 面白いですが、センリツは女子ですよ。続き楽しみです。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 面白いです!更新頑張って下さい!(*‘ω‘ *) (2020年5月26日 23時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - ファイトです!応援してます (2020年5月24日 15時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 更新頑張って下さい!!!応援してます(●^o^●) (2020年5月23日 19時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AYAAYA | 作成日時:2020年5月20日 13時