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会う気があるならこのまま聞いて……その気がないなら、停止ボタンを押せと吹き込まれていた

《……イエスってことか。それじゃもう一度聞くぜ。覚悟はあるか?ハンターってやつは手前勝手なもんだ。自分が欲しいもののために他のものを捨てていく。できれば会いたいって程度の気持ちならここでテープを切っといた方がいい、1分やろう》

ゴンの答えは当然、『必ず会う』だ。1分後、ジンの声が聞こえる。

《ふーーー…………そんなに会いたいか。……オレはお前に会いたくない》

曰くどのツラ下げて会えばいいのかわからないそうだ。確かに置いて行った息子が来たらどう言えばいいかわからない。

《オレがこれを吹き込んでからお前が聞くことになるまで最低でも10年以上の時を経ているだろう。だが、その間絶対に変わらないものがある。

オレが、オレであることだ。

だからお前が聞いている現在も何処かでバカやってる。それでも会いたきゃ探してくれ。だが、さっきも言ったがオレはお前とは会いたくねェ。近づくのが分かったらトンズラかますぜ。捕まえてみろよ》

お前もハンターなんだろ?

「ふふん。お前の親父も一筋縄じゃいきそーもねーな」
「トンズラかますって言ってたしね」
「うん」

キルアがテープを止めようとすると、ゴンはそれを制する。
「ジンはまだそこにいる」

《…………あー、一つ言い忘れたぜ。お前の母親についてだ。知りたければこのまま聞いてくれ。別にいいなら》

カチ

これは即止めた。だってゴンにとって母はミトだから。

「ゴハン食べよ!」


そうゴンが部屋の扉を開けた瞬間のことだった。ラジカセのボタンがひとりでに押され、キュルキュルと音を立て始めたのだ。

「ゴン!機械がおかしい!」
「止めたテープが勝手に動き出したぞ!」

3人は目にオーラを集める。念がテープを巻き戻していくのだ。さらに驚くのはこれだけじゃない。

「今度は録音……!そーか!!消す気だ!自分の音声を!!」

弁償覚悟でキルアは壊そうとしたがオーラがガードしているため壊れない。ラジカセは録音までの工程を終えると、何事もなかったかのように動かなくなった。試しにダビングテープを聞いても慌てる自分たちの声とラジカセを壊そうとする音だけだった。

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エビ - ちゃんと読んでわかりましたが、キルアが勘違いしてるんですね。申し訳ございません。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
エビ - 面白いですが、センリツは女子ですよ。続き楽しみです。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 面白いです!更新頑張って下さい!(*‘ω‘ *) (2020年5月26日 23時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - ファイトです!応援してます (2020年5月24日 15時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 更新頑張って下さい!!!応援してます(●^o^●) (2020年5月23日 19時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AYAAYA | 作成日時:2020年5月20日 13時

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