ジンからのメッセージ ページ3
翌朝
「キルア!アズミ!これ見て」
「「?」」
ゴンが見せたのは黒光りする小さな箱だった。
「何なのこれ?」
「実はジン、ミトさんに俺がハンターになったら渡してほしいって預けた物があったんだ!」
「なるほど。んで、それがその箱な」
キルアはその箱を見る。しかしいろいろ試したのだが開かないらしい。
「なんだか秘密箱みたいだね」
「「秘密箱?」」
アズミの言葉に疑問符を浮かべるゴンとキルア。アズミは二人に説明する。
「ジャポンのおもちゃの一つ。内部や表面に仕掛けがあって一定の操作を行わないと開かないの。でも表面が動かないのはおかしいな」
アズミは箱を見る。秘密箱の様に動く場所がないのだ。するとキルアが「ちょっと力入れていいか?」とゴンに確認する。許可をもらった後、キルアは勢いよく力を入れたのだが……
「っだめだな、フツーの箱じゃねーよ。ただの鉄箱だったら溶接されてたってねじ開けられるのに」
かなり丈夫に作られているようだ。試しに振ってみても音がしない。
「(ハンターになったら渡せって何かあるのかな?ハンターになって手に入るもの……ハンター証……他…)あ」
アズミはあること思いついた。あれを使えばこの箱も開くかもしれない。キルアもアズミの秘密箱と「ハンターになったら渡せ」と言葉で同じことを思いつく。
「ハンターになった今、なる前には持ってなかったものがあるだろ?」
「あ!!そっか、ハンター証!!」
ちがう!!!
「「念だよ念!!」」
「あ」
アズミとキルアに言われ、ゴンは念を流し込んでみる。すると
ガラガラ
箱は真っ白な光を放ち、箱はバラバラの鉄きれに分解された。
「また箱?」
現れたのはまた箱。ちなみに最初の板には複雑な模様があった。念を流し込めば壊れる仕組みだったようだ。
「その箱は開きそう?」
アズミの問いにゴンは「もしかしたらここにカード差し込むのかも」と言いハンター証を差し込む。今度は簡単に開いた。
「指輪と」
「テープと」
「ROMカード」
しかも指輪の裏には板と似たような模様があった。なにか怪しい。とりあえずカセットテープをダビングをしながら聞いてみることにした。
ボタンを押すと、ジー、という音とともにテープが再生され始める。
《……よぉ、ゴン。やっぱりお前もハンターになっちまったか》
男性の声が聞こえてきた。恐らくジンだろう。ジンは続ける。
《それで一つ聞きたいことがある。お前、オレに会いたいか?》
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エビ - ちゃんと読んでわかりましたが、キルアが勘違いしてるんですね。申し訳ございません。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
エビ - 面白いですが、センリツは女子ですよ。続き楽しみです。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 面白いです!更新頑張って下さい!(*‘ω‘ *) (2020年5月26日 23時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - ファイトです!応援してます (2020年5月24日 15時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 更新頑張って下さい!!!応援してます(●^o^●) (2020年5月23日 19時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AYAAYA | 作成日時:2020年5月20日 13時