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「これほどの古木なら10万で買ってくれる人をボクは知ってる」
ただし曰く「市に出してもこの価値を知ってる人はプロでも少ないね。」だ。
「もしこっちのふたつを42万で売ってくれたら、この木も8万で買い取ってあげるよ?」
その提案に3人は考える。
「誓ってもいいけどこの2つはどこの店や業者市に持っていっても50万は出さないよ。45万以上出したら自分の儲けがなくなるからね。」
ちょっとこの木の年代調べてみていいかい?と店主はその木を手に奥へ入ろうとしている。その時だ。
「待ちな!!!その木像そこに置け!!」
現れたのはアズミを助けようとした眉毛が特徴的な男だった。
「あ、助けてくれたおじさん」
「え?知ってるの?」
ゴンの問いにアズミは答える。
「この花器を見る前に店主が偽物を勧めようとしてたの。この人はそれを注意しようとしてたみたい」
「みたいってどういうことだ?」
「元々偽物だってわかってたからその前に私がボロクソ言ってやった」
そう言っている内に男と店主が言っている。
「なんだキミいきなり!ボクはウソなんかついてないぞ」
「そうかァ?その木に8万も出す古美術商はいねーだろ。お前が欲しいのは……その木像の内容!!」
実はこの木像は木造蔵といい、昔流行った税金逃れの隠し金庫だった。この店主は中身をすり替えようとしていたのだ。
「ありがとうゼパイルさん」
「もう少しでだましとられるとこだった」
実はこの人物が例のゼパイルだったのだ。
「2割でいいよ。その木像が売れた時のオレの取り分」
「なっ、ぼったくる気かよオッサン!」
そんなキルアに「人聞き悪いな」と言う。
「アドバイス料だろ当然の」
確かにそうかもしれない。そう思ったゴンとアズミは言う。
「いいんじゃない、助けてもらったわけだしさ」
「私も」
そんな2人にキルアは「お前ら聞き分け良すぎ!」と言う。今はゲームを手に入れるための軍資金集めの最中。お金を渡すわけにはいかない。
「せいぜい昼メシ奢るくらいかな」
「そうか、ならそれでいいや」
お昼ご飯になった。お昼を食べながらゼパイルは言う。実は3人は他の値打ち物には全然目が向かなかったことと自分が作った贋作(例の変な壺)に値段をつけてくれたのが嬉しかったそうだ。
「お前ら見てて目利きとしてのオレがささやくんだ。“こいつらと仕事がしたい”ってな。それが答えだ。そっちの答えは?」
微笑みを浮かべた3人は揃って頷く。こうしてゼパイルと行動することになった。
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エビ - ちゃんと読んでわかりましたが、キルアが勘違いしてるんですね。申し訳ございません。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
エビ - 面白いですが、センリツは女子ですよ。続き楽しみです。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 面白いです!更新頑張って下さい!(*‘ω‘ *) (2020年5月26日 23時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - ファイトです!応援してます (2020年5月24日 15時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 更新頑張って下さい!!!応援してます(●^o^●) (2020年5月23日 19時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AYAAYA | 作成日時:2020年5月20日 13時