敵?味方? ページ17
変な壺はゼパイルが持っていくことになってしまった。3人は手に入れた品をオークションハウスに持っていったのだが…
「申し訳ございませんが…当ハウスではオークションに出品する目録を半年前には完成させております。今すでに来年の目録に載せる品物を検討している最中です。」
目録の品物は責任をもって本物と断定し、鑑定書を付してある逸品であるからだそうな。担当者は「業者市に出展するという方法がありますよ」と3人に教える。業者市というのは競売品の仲介を生業としている専門家のみが集う競売市だが、参加には許可証があれば良いので一般人が参加することも多いのだそう。さっそく3人はその業者市へ持っていくことにした。
「業者市か…プロがいっぱい参加するんだから本物だったら高く売れるよね!」
「うん。軍資金増えるね!」
「うん、できれば普通の競売に出したいけど仕方ねーだろ」
すると3人はふと思い浮かんだ。この手に入れた品は全部でいくらになるか気になる。なのでまず骨董品店で見てもらうことにした。
「うーーん、どれもいい品だよ!例えばこれ。ムカトリーニの50枚限定リトグラフ。作者の直筆サイン入り。この人は気に入った作品にしかサインをしないので有名なんだ、しかも番号が若い。まぁ15万はするだろうね」
「「「おお〜〜っ」」」
思わず声を上げてしまう。
「全て手造りの素晴らしいアンティーク人形だよ、本体の状態もいいし箱と備品が無傷で残っているのが価値をあげるんだ。これも30万はするね」
「「「うお〜〜!」」」
人形も高額だ。
「この皿も見事「皿ではありません」
アズミの言葉に「「「え?」」」と固まる。
「え―――?皿じゃないの?」
「いやいやこの形は皿だろ?」
ゴンとキルアの問いにアズミは説明する。
「花器って言って花を生けるものなの。なのに売っている人もこの人も皿なんて……見なくても良いです!」
ひょい
「あ」
せっかくの花器を皿扱いにした店主から取り返した。しょうがないから最後の一つを木像を見る。ただし結果は「残念ながらたいしたものじゃないね」。
大したものじゃないだ。オーラはちゃんとある。いったいどういうことなのか
「まずね、箱と像の年代が明らかに違うんだ。箱は最近作られたもの。おそらく像の持ち主が裸じゃかわいそうだからって作ったんだろうね。像自体も彫りが荒くて統一性に欠けるし何より作者の名前もない」
しかしこの木自体が実は知る人ぞ知る値打ちものらしい。
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エビ - ちゃんと読んでわかりましたが、キルアが勘違いしてるんですね。申し訳ございません。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
エビ - 面白いですが、センリツは女子ですよ。続き楽しみです。 (2022年1月4日 16時) (レス) @page28 id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 面白いです!更新頑張って下さい!(*‘ω‘ *) (2020年5月26日 23時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - ファイトです!応援してます (2020年5月24日 15時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
Haruharu - 更新頑張って下さい!!!応援してます(●^o^●) (2020年5月23日 19時) (レス) id: 74d4bab595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AYAAYA | 作成日時:2020年5月20日 13時