少女剣士の英雄学校その参 (ページ6)

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「百は黒影の攻撃に盾を出したけどどうして?」
カナミの問いに「やっぱり防御とすれば盾で…」と八百万は答える。

「でも体力が平均の人はあれは駄目なの。実際盾を出しても弾かれたでしょ?」
「は、はい」

「私は黒影相手にどうしてた?」

カナミの問いに八百万は思い出す。

「攻撃を仕掛けて怯ませたらすぐに常闇さんに攻撃を仕掛けていましたわ。でも黒影に邪魔をされてましたけど」

八百万の言う通り、カナミは黒影に攻撃、黒影が怯んだ後常闇に攻撃を仕掛けていた。まあ、邪魔をされていたが。

「出して使役するような個性の人は接近戦が苦手。実際、最後には薊突き…連続刺突をして痛がっている隙に、後ろを取ることが出来た」
「取りましたわ」

「爆豪の時だってそう。彼は自分の攻撃が私に当たらなかった。だから閃光弾で怯ませ、攻撃を仕掛けたの。百は色んなものを作り出せるんだから、あの時は催涙弾とか隙を作り出せる物で黒影を怯ませていれば勝つ可能性があった。」

「そ、そうだったのですか…」

八百万はカナミの説明に落ち込む。確かにあの時、盾で受け止めるんではなく何とか避け、そして作り出した催涙弾で怯ませていれば勝つ可能性があったのだ。

「私が言えるのはここまで。後は百次第。」

そう言って立ち上がるカナミ。去り際にカナミは百に言ってあげた

「百、Plus Ultraだよ」
「は、はい!」

カナミはここまで言ってくれたのだ。八百万は頷いた。

ー期末テスト当日ー

座学は八百万の指導のおかげで芦戸と上鳴の解答欄を埋めることはできた。後は演習試験だけ。実は噂ではただロボットを倒すだけの簡単な奴と聞いたのだ。これなら大丈夫と思ったA組。しかしカナミは違っていた。

(今年はUSJ襲撃事件やヒーロー殺し事件があった。なのに簡単な内容にする?)

カナミの疑問は当たった。

「残念!! 諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!」

根津校長の言う通り変わってしまったのだ。

「諸君らにはこれから、チームアップでここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう！」