少女剣士の英雄学校その参 (ページ17)

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「腹もふくれた皿も洗った!お次は…」
「肝を試す時間だー!!」

補習組の芦戸は大喜び。しかしだ。

「これから俺と補習授業だ」
「ウソだろ」

相澤曰く日中の訓練が疎かになっていたのでこっちを削るらしい。

『うわああ堪忍してくれえ試させてくれぇ!!』

「可哀想」
「う、うん」

相澤によって引っ張られる補習組。カナミの言う通り、可哀想だった。

「それじゃあくじ引きするよー!同じ番号の人と組んで!」

ラグドールが箱を差し出す。皆は中の紙を取った。

(8)

カナミは8番。周りを探すと出久は「あ、8番」と言った。

「出久。私も8」
「栗花落さん」

全員、組が出来上がったのだが…

「おい尻尾…代われ…!」

爆豪は轟と組むのが嫌すぎて尾白に言う。一方、尾白と組む峰田は八百万と組む青山に必死にお願いしていた。尾白が可哀想である。

「緑谷ぁ」
「え?」

今度は出久に近づく峰田。

「頼むオイラの代わってくれよぉ。とっておき貸してやるからよ」
「ええ!?」

八百万と組めないと理解したのか今度はカナミを狙ってきたのだ。

「ゲスブドウ」
「ぐは!!」

カナミの辛辣な言葉に撃沈した。こうしてやっと始まった肝試し。カナミは一番最後の8番なので出久に話しかける。

「出久。今度私たちが脅かす番になったらどんな感じに脅かす?私は長い髪を利用して〇ダコみたいにする。」
「た、確かに怖いな。あ、鉄棒のコウモリの様にぶら下がるのはどう?」
「それもいいね」

5組目のお茶子・梅雨が進む。

「何このこげ臭いの……」
「黒煙……」

森から黒煙が出ているのだ。

「マンダレイ!虎!ちょっと様子見てくる」
「お願い!」

ピクシーボブが様子を見に森へ入ろうとした時だ。

バキッ
「あ!!」
『ピクシーボブ!!』

峰田は真っ青に青ざめる。だってだ。

「何で敵がいるんだよォ!!!」

雄英は敵連合に見つからない様に最後まで秘密にしていた。なのに峰田の言う通り敵連合が現れたのだ。