最終日 ページ38
最終日。ガンヘッド事務所でお茶子は前に座るカナミを真剣な表情で見ていた。彼女から教わった反射訓練を忘れないよう、ガンヘッドの相棒たちに頼んで相手にしてもらった。少しずつ継続時間も長くなってきた。その成果が今試されるのだ。
「それじゃあ始め!」
クロガネが合図をする。カナミがコップを掴むとお茶子は以前より早く押さえつけた。そしてすぐに他のコップを掴む。当然、カナミはそれを押さえた。最初の時は、この瞬間にカナミが勝ったのだが…
ガッ
「!」
お茶子は押さえた。その様子にカナミは笑みを浮かべる。
(がんばったんだね)
カナミは思わずある少年を思い出した。
ガガガガガガガガ
『がーんばれ!!がーんばれ!!』
二人の様子にガンヘッドの相棒たちは思わず応援してしまう。
「クロガネさん!二人大丈夫ですかね」
心配するガンヘッドにクロガネは「ガンヘッド。君は色んな事を教えたんでしょ?信じて上げなさい!」と言う。
ガガガガガガガ
(本当にカナミちゃんは凄い!息が切れそうなのにカナミちゃんは余裕だ!!)
その時だった。
スカ…
カナミが押さえつける前にコップを抜き取ったのだ。そして
コト
カナミの頭に乗せるお茶子。やっぱりお茶子は物凄く息を切らしていた。カナミはポカンとしていたが
パチパチパチパチ
お茶子の勝利を讃えて拍手を贈った。
「ウ、ウラビティちゃん勝った?」
恐る恐る聞いてしまうガンヘッドに「ああ、勝った」とクロガネは教える。やっとお茶子が勝ったと理解したのか
「オオオオオオオ〜〜〜〜〜!!ウラビティちゃんが勝ったあああああ!!!」
ガンヘッドは思わず男泣きしてしまう。
「か…勝ったの?」
「うん。おめでとう」
ニコッと笑うカナミ。お茶子はやっとカナミに勝ったと理解した。
「や、やった――――!!」
お茶子も思わず大きい声を出してしまう。こうしてお茶子はガンヘッド達、カナミ達のおかげで成長したのだった。おめでとうお茶子。
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らて。 - 出久のポイントの0が一個多いです (2021年5月16日 11時) (
レス) id: 02da9424d4 (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 碧佳さん» 技が花だからね。だからいろいろな花が意味の百花にしました (2020年2月11日 19時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
碧佳 - AYAAYAさん» なんか勝手に名前胡蝶とかかなーって思ってたら全然違った。これからも応援してます。 (2020年2月11日 18時) (レス) id: f33055e332 (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 前世や父、彼の相棒たちのお陰で実戦経験豊富ですからねー (2020年2月9日 13時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
果鈴(プロフ) - 面白いです！カナミちゃん、大会とかの実況者になれそう（笑）更新頑張ってください！ (2020年2月9日 12時) (レス) id: 71e0ecb3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AYAAYA | 作成日時：2020年2月2日 13時
