まず一日目 ページ28
「まずはヒーロー活動についてだ。ヒーローは一応公務員だが一般的な公務員とは何もかもが著しく異なる。仕事内容は基本的に犯罪の取り締まりと人命救助。そして任務が完了したら貢献度を申告。専門機関の調査を経て給料が振り込まれるんだ」
「基本歩合なんだね」
カナミの言葉に「その通り」とクロガネは言う。
「あとは”副業”をすることを許されている。ただし公務に定められた当時相当もめたらしい。副業が出来るのは市民からの人気と需要に後押しされた名残だ」
副業をよくやるヒーローはスネークヒーロー・ウワバミだ。
「それじゃあ一通り説明を終えたからまずはパトロールに行こう。あ、カナミ。サイン書けるか?」
「サイン?書けない」
「………ツララ!ツララ!来てくれ!!全速力で!!」
クロガネは大声でツララを呼ぶ。
ドタドタドタ
「ハイ!クロガネさん!どうしました!?」
「カナミにサインの書き方を教えてやってくれ。頼む」
「お任せください!ほらカナミちゃん、ちょっとおいでー」
そう言ってツララはカナミを連れていく。
「さてカナミちゃん。ヒーローになるならサインも書けるようにならないといけないよ」
「そうなんですか?」
「そう!ヒーローは一応、公務員だけど芸能人の感覚だからね!しかも体育祭でカナミちゃんや他の男子二人の様にトップ3になった子はサインをねだられる可能性大!!」
ツララの説明にカナミは「なるほど」と納得。実際、登校する時色んな人に話しかけられたし、娘がファンになったと言っていた。ヒーローコスチュームで町に出たら確実にサインをねだられるだろう。
「それでカナミちゃんのヒーロー名は何?それ見てデザイン考えないと」
「私は技が花なので百花にしました」
カナミの言葉にツララは「ふむふむ」と考える。
「百花だったら花のイラストを描くとか…百の横線をワザと長くして草冠にするのいいかも」
「それなら……こんな感じはどうでしょう?」
カナミがノートにサラサラとイメージを書く。
「お!いいねそれ!さらにこうすれば良くなるよ」
そう言ってツララは付け加える。なかなかいい感じになってきた。
「良い感じに書けたな!これなら大丈夫だ!」
クロガネからもOKが出たのでサインのデザインは決まった。こうしてカナミとクロガネは今度こそパトロールに出発することになった。
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らて。 - 出久のポイントの0が一個多いです (2021年5月16日 11時) (
レス) id: 02da9424d4 (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 碧佳さん» 技が花だからね。だからいろいろな花が意味の百花にしました (2020年2月11日 19時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
碧佳 - AYAAYAさん» なんか勝手に名前胡蝶とかかなーって思ってたら全然違った。これからも応援してます。 (2020年2月11日 18時) (レス) id: f33055e332 (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 前世や父、彼の相棒たちのお陰で実戦経験豊富ですからねー (2020年2月9日 13時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
果鈴(プロフ) - 面白いです！カナミちゃん、大会とかの実況者になれそう（笑）更新頑張ってください！ (2020年2月9日 12時) (レス) id: 71e0ecb3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AYAAYA | 作成日時：2020年2月2日 13時
