鬼一族の小太刀と太刀。 (ページ6)

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如月　その一ページ6

「ああ、マズイ。マズイぞ」

長谷部は青ざめている。一体どういうことなのか

「長谷部さん。どうしたんですか?」
「なにがまずいんだ?」
長谷部の様子に小通連と大通連が話しかける。

「山伏と数珠丸が大和守を連れて修行に行った!!」
「えぇ!?安定君が!!」
「どういうことだ?」
長谷部の言葉に小通連は驚き、大通連は疑問符を浮かべる。
「山伏さんの修行はすごいんです。実際、数珠丸さんが来た時も…」
小通連は数珠丸が来た時の修行を話し始めた。
＊＊＊
「お初にお目にかかります。天下五剣の一振り。数珠丸恒次と申します。」
「鬼の一族の家宝。小太刀の小通連です。よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。」

今日新しく刀剣男士が顕現された。名前は数珠丸恒次。三日月宗近と同じ、天下五剣の一振りだ。
そして小通連に丁寧に自己紹介をする。すると傍にいる山伏が言う。
「これから数珠丸、にっかり、同田貫、加州と共に山中に修行をするのだ。」
山伏たちの修行。少々気になる。

「修行ですか。そういえば山伏さんの修行見た事ありませんね」
「うむそうだったな！なら見学してみないか。」
「いいんですか?」
「人が多いとまた何かわかるかもしれんぞ」
こうして小通連は修行の見学をすることにした。修行する場所へ行く道も厳しいと思うので小通連は動きやすい出陣服(今回は胸当て、刀剣無し)で行くことにした。
そして清光は…
「なんで俺まで!?」
青江によって目隠しされ、強引に連れてこられてしまった。
青江曰く「新刀剣男士お世話係なんだろ？」だ。ちなみに同田貫は同田貫らしく
体を鍛えると聞いてついてきたのだ。しかもダンベルを持参してだ。
「かっかっか!!ではまずこの山の頂を目指そうではないか!!」
そう言ってその山を示す。結構高い山だった。
「き、着替えててよかった…」
「えぇ――この山を登るの?」
小通連は山道を見上げ、清光は文句を言いながら、山伏、数珠丸、青江はにっかりと笑う。
キラキラなオーラを纏ってだ。
「あ―――もう分かったよ!!!」
無理だと清光は理解した。清光は不満気に山道を登ろうとしたが「加州、そちらではない」と
山伏に呼び止められた。
「え?」
「どういうことです?」
清光は疑問符を浮かべ、小通連は聞く。山伏の視線の先は…
「Σけ、獣道!!」
「これぞ仏の道!!」
「Σはあぁ!!?」
なんと獣道だったのだ。小通連は驚き、山伏は笑顔で言い、清光は小通連以上に驚いた。