鬼一族の小太刀と太刀。 (ページ2)

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睦月　その二ページ2

「いやー、おまんたちの様子が可愛かったきに思わず」
「お…思わずって…」
「いえいえ私は嬉しいです。」
呆れる小通連だがこんのすけは嬉しかったようだ。そのため、「もっと撮ってください!」と
お願いする。陸奥守は「いいぜよー」と撮り始めた。

「もー…陸奥守さんたら…」
「小通連!写真整理手伝ってくれ」
「あ、はい」
和泉守のお願いに小通連は和泉守と堀川の傍に行った。
「小通連さん、お供の狐や虎達と遊ぶときはいつも寝っ転がりますよね」
「うん。私の主の影響。慶長辺りの主は動物に懐かれ易い方でね。
白い鷹を腕に乗せて撫でたり、さっきの私のように寝っ転がって猫を可愛がっていたんだ」
「なるほど」
堀川の問いに小通連は答える。慶長辺りの主、雪村千耶は動物に懐かれやすい人物で、
先程の小通連の様に寝っ転がって、猫などの動物と戯れたりしていたのだ。
その後、写真整理を進めると清光が来た。こんのすけは小通連達にしたように挨拶する。
すると
「しっかしすんごい量だな」
「もしかしたら千枚は越えていそうですね」
写真の量に和泉守と小通連は疲れ気味だ。
「でもこの作業、楽しいです」
「こうしてみると一年いろいろあったな」
秋田と薬研は写真を見て楽しんでいた。
「この本丸も随分賑やかになった物だ。」
薬研は写真をみてしみじみと思っていた。すると小通連は安定の写真を見つける。
(安定くん、今どこにいるんだろ)
そう思いながらアルバムに入れた。
「いち兄見てください！」
秋田は海に行った写真を見せる。皆楽しそうだ。
一期は「写真とは良い物だ」と言う。顕現する前の薬研達の様子を見れたからだ。
陸奥守は「こじゃんと写真撮るぜよ」と言う。
「私もこれから弟たちや皆とや沢山の思い出ができたらうれしいです」
笑顔で言う一期の言葉に薬研と秋田。厚と乱もうれしそうだ。
「いよし！これが終わったら皆でまた何かをやりたいんじゃが何がええと思う?」
「んー。季節的に…「正月を祝うってのはどうだ?」！」
陸奥守の問いに小通連が答えようとすると違う刀剣が答えた。
「鶴丸さん」
答えたのは鶴丸だった。しかも小通連と同じことを考えていたようだ。
「正月！人間みたいに祝うのか!」
そのことに和泉守は興味津々だ。鶴丸曰く肉体を持ったのだから餅をついたりみくじを引いたりする
とのこと。それを聞いた厚と乱は目を輝かせた。
「それいいな!!」「楽しそう!!」
さっそく準備をしようすると「兄者!」と聞き覚えの無い声が聞こえた。