神無月 その四 ページ10
「小通連まだか〜?」
「焼けるの遅いよー」
「はやくたべたいです!」
不満気な声を上げるのは国俊、蛍丸、今剣だ。
あの後、清光達が持ってきたサツマイモで焼き芋を作っていたのだ。
しかし落ち葉でやると焼き時間が結構長いのだ。
「待って!あと数秒!」
小通連はキッチンタイマーを見ながら言う。
「５…４…３…２…１」
ピピピピピピピ
タイマーが時間を知らせる。小通連は料理雑誌で次は何をするかを確認した。
「後は竹串が簡単に刺さったら食べごろです。上手く刺さらなかったらもう少しやりましょう」
「よっしゃ！刺すぞ!!」
国俊はさっそく竹串でアルミホイルに包まれたサツマイモを刺すと、スーっと簡単に刺さった。
「かんたんにささりましたね!」
「ねえねえ小通連!」
今剣は声を上げ、蛍丸は「もういいよね!?」と言う感じに小通連を見る。
小通連は笑顔で「皆さん焼けましたよー!!」と皆に伝えた。
『わーい！』
皆は軍手をはめ、灰の中からアルミホイルに包まれたサツマイモを取り出した。
「熱いから気を付けてね」
こうして焼き芋にありつける。安定は「わ〜美味しそ〜」とさっそく一口。……が
「あっつ！！」
「気をつけろって言ったのに。」
言った傍からだった。そんな安定に清光は苦笑い。石切丸も笑い、岩融と同時期に入った小狐丸も
楽しそうに見ていた。
「焼き芋には餡子が絶対合うぜ！」
国俊はいつの間に持ってきたのだろうか、餡子をたっぷりと焼き芋に乗っけていた。
聞きづらいがあんまり美味しくなかったようだ。口に含んだものが飛んでく来たから
蛍丸は「飛んでいるんだけど！」と顔をしかめる。
「まあまあ。マヨネーズ言うもんならなんでも合うんちゃうか？」
明石はマヨネーズをたっぷりかけた焼き芋を食べる。……が
「ってまず!!」
当然美味しくなかった。三日月はその様子におかしそうに笑う。
「美味しいね」
「はい！」
小通連は今剣と半分こして食べていた。
すると岩融は「あーん！」と焼き芋丸ごと一口で食べているのだ。
「岩融！あつくはないんですか!?」
「喉に詰まらせますよ!?」
岩融の食べ方に今剣と小通連は心配する。三日月は「豪快そのものだな。」と感想を言う。
「三日月さま、だったらぼくは よしつねこうのように "びなん"ですか？」
「かもしれんな。」
「瓜二つかもね」
三日月と小通連の言葉に今剣は大喜びだ。すると今剣は安定に近づく。
「大和守さんも、新選組の沖田総司ににてますね。…たぶん！」
「たぶんって… はははっ！」
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翡翠(プロフ) - はじめまして、読んでみてすごくおもしろかったです。続きが気になります。更新がんばってください (2017年1月25日 18時) (
レス) id: 16da82c0a8 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 続き凄く面白いですよ！また更新待ってます！ (2016年12月23日 21時) (レス) id: c307d1da55 (このIDを非表示/違反報告)
AYA(プロフ) - 4もぎもちさん!アリガト！すごく嬉しい!! (2016年12月18日 19時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
4もぎもち(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品私すっごく好きでほぼ毎日見ています!続きが気になります!お体に気をつけて更新頑張ってください! (2016年12月18日 19時) (レス) id: 3d0c4169d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AYA | 作成日時：2016年12月18日 17時
