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師走 その二 ページ23

「私たちは…皆が待っている本丸に帰るの!負けるわけにはいかない!!!」


《真剣必殺!!!》

小通連の真剣必殺を喰らい、検非違使は倒された。

「はあ…はあ……たお…した」

ふらつく小通連。するとがく…っと膝をつきそうになった時だ。


ぽふ…

「!」

だれかが優しく受け止めてくれた。小通連の目に入ったのは浅葱色。

「ただいま小通連」


安定だった。

「安定…くん?」
「うん」
恐る恐る聞く小通連に安定は笑顔で頷く。

「………バカアアア!!!」
バッチーーーン!!!
「Σいったぁぁ!!?」


いきなりの平手打ちに安定が涙目で痛がる。

「安定くんのバカバカバカバカ!!!どうしてこんなにも遅かったの!!?
ヘアピンが壊れたから何かあったんじゃないかってすごく不安だったんだよ!!?」
「ご……ごめん」
ぽかぽかと叩かれる安定は謝る。

「ごめんですむなら役人いらない!!!まったく……」

ぎゅ……

「……よかった」

小通連は両腕を安定の背に回し、顔を安定の肩に押し付ける。すると安定はあることに気づいた。
自分の肩が濡れてきた。つまり小通連は泣いている。

「………。」
ぽん

「!」
「本当にごめんね?」
「……うん」
三日月が来た時、清光の様子がおかしかった。小通連はその様子に不安そうだった。
その時のように安定は小通連の頭を優しく撫でたのだ。
小通連は小さく答える。

「皆の所へ帰ろ?」
「……うん!」
安定の言葉に今度は大きく答えた。




安定が言うには清光も大丈夫だそうだ。

こうして安定率いる出陣部隊はボロボロになりつつも任務終了。

本丸に帰還したのだった。

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翡翠(プロフ) - はじめまして、読んでみてすごくおもしろかったです。続きが気になります。更新がんばってください (2017年1月25日 18時) (レス) id: 16da82c0a8 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 続き凄く面白いですよ!また更新待ってます! (2016年12月23日 21時) (レス) id: c307d1da55 (このIDを非表示/違反報告)
AYA(プロフ) - 4もぎもちさん!アリガト!すごく嬉しい!! (2016年12月18日 19時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
4もぎもち(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品私すっごく好きでほぼ毎日見ています!続きが気になります!お体に気をつけて更新頑張ってください! (2016年12月18日 19時) (レス) id: 3d0c4169d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AYA | 作成日時:2016年12月18日 17時

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