霜月 その六 ページ20
安定が考えた作戦を開始する一同。
兼定と堀川は裏庭へ。安定達は池田屋の正面に来た。
すると長曾根が「ここは俺に開けさせてくれないか」と安定に聞いた。
そう言えば長曾根の元主、近藤は一番最初に突入した。
安定が二階まで行きたかったと思っていたように、長曾根は池田屋の時は一番最初に突入したいと思っているようだ。其の思いを理解した安定は頷く。
こうして長曾根は「行くぞ」と安定達に言い、スパンっと戸を開けた。
開けると早速敵がいた。奴らも安定達に気づく。
「随分多いのう」
陸奥守の言う通りかなり居た。一同は池田屋に突入した。
外にいる敵はひらりと舞う浅葱色の羽織に気づく。だんだら模様の羽織。
「こっちだよぉ!!」
新撰組が来たかと思ったのか敵はその声が聞こえた場所に行く。
新撰組は実はまだ来ていない。先ほどの浅葱色は兼定の羽織だ。
上手く引っかかったようだ。
「清光と稽古した三段突きお見舞いするよ!!」
安定は沖田の三段突きをお見舞いしようとする。
「うおりゃああぁぁ!!!」
長曾根は勢いよく敵を斬る。
すると清光は先に二階へ行くと言った。敵は二階へ逃げたようだ。
(清光君。浪士や風間に見つからないでね)
小通連は願った。
「ガアアアァァァ!!」
「!?」
ガキンッ!
「小通連!?」
小通連が願っていると敵が襲い掛かった。小通連は上手く小太刀で弾く。
それに気づいた安定に「大丈夫」と小通連は答えた。
「ハア!!」
ザンッ!!
小通連は先程のお返しと言わんばかりに斬った。
陸奥守はというと拳銃で敵の刃を受け止めていた。かなり危なっかしい。
流石の陸奥守も冷や汗が流れていた。
「うおぉぉぉ!!!」
すると長曾根はその敵を斬る。しかし陸奥守も斬ってしまうんじゃないかと思ってしまう程だった。
その時、陸奥守は長曾根に銃口を長曾根に向けていた。
「陸奥守さん!!ダメ!!」
それに気づいた小通連は叫ぶ。
パァン!
響く銃声。それを聞いた安定は長曾根達を見た。
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翡翠(プロフ) - はじめまして、読んでみてすごくおもしろかったです。続きが気になります。更新がんばってください (2017年1月25日 18時) (レス) id: 16da82c0a8 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 続き凄く面白いですよ!また更新待ってます! (2016年12月23日 21時) (レス) id: c307d1da55 (このIDを非表示/違反報告)
AYA(プロフ) - 4もぎもちさん!アリガト!すごく嬉しい!! (2016年12月18日 19時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
4もぎもち(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品私すっごく好きでほぼ毎日見ています!続きが気になります!お体に気をつけて更新頑張ってください! (2016年12月18日 19時) (レス) id: 3d0c4169d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AYA | 作成日時:2016年12月18日 17時