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霜月 その五 ページ19

「もうすぐ冬なのに、桜が咲いたんです。」
「ほんと!?」

一期の言葉に驚く。見ると確かに咲いていた。
「春を待たずに、弟達と桜を見られるとは... 嬉しいですな。」
「僕も嬉しいです!」

一期と五虎退は嬉しそうに言う。しかし本当に何の桜か分からなくなった。
取りあえずわかるのは一つ。この桜は退屈させない木だ。
「この桜が見事に咲いたら、主に心置き無く楽しんでいただきたい。
そのためにお前達にできることは、笑顔で帰還することだ。」
今回の池田屋は前回以上に過酷になることだろう。
「うむ。花丸で頼む」
「頑張って!」
「頑張れよ!」
「頑張ってくださーい!」
皆はエールを送る。接するのが苦手な山姥切は拳を握り、同田貫は親指を立て、無言で送った。
皆のエールに出陣部隊は嬉しくなる。すると蜂須賀は長曾根とすれ違う時、ぼそ…と何かを言った。
長曾根は嬉しそうだ。

「よーし!それじゃあ景気ずけに、一杯飲んじゃう?」
次郎太刀の提案でいきなりお花見に突入してしまった。


「お前ら 宴会するつもりか!? こいつらは今から重大な任務を控えているんだぞ!」

「だって私らはいかないし?」
長曾根は文句を言うが次郎にさらりと言われた。まあ確かに行かない。
まあ、とりあえず

「それでは僕達は池田屋、行ってきます!」

安定率いる出陣部隊は出発した。


ー元治元年六月五日・京都ー

出陣部隊は池田屋に到着した。

「俺達は裏庭だな。」

「行こう兼さん」
兼定と堀川が裏庭に行こうとすると「待って!」と小通連が止めた。
「どーしたのさ」
「陸奥守さん以外は当然知っているよね。あの男、風間千景」
「あ」「そーだった」「あいつもいるよな」「気を付けねーとな」「うん」
小通連の言葉に新撰組男士はすぐに分かった。
「かざま?だれじゃ?」
「私の元主、千鶴様を狙う男です。あの男は強い。
金色の髪に深紅の瞳の男には遭遇しないでください」
「よし!わかった!!」
小通連の注意に陸奥守は頷いた。こうして今度こそ作戦を開始した。

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翡翠(プロフ) - はじめまして、読んでみてすごくおもしろかったです。続きが気になります。更新がんばってください (2017年1月25日 18時) (レス) id: 16da82c0a8 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 続き凄く面白いですよ!また更新待ってます! (2016年12月23日 21時) (レス) id: c307d1da55 (このIDを非表示/違反報告)
AYA(プロフ) - 4もぎもちさん!アリガト!すごく嬉しい!! (2016年12月18日 19時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
4もぎもち(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品私すっごく好きでほぼ毎日見ています!続きが気になります!お体に気をつけて更新頑張ってください! (2016年12月18日 19時) (レス) id: 3d0c4169d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AYA | 作成日時:2016年12月18日 17時

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