４１話 ページ41
いきなりの問いにチョッパーは驚きつつもうんと答える。
「燃えるヤリとはヤベェ野郎だな…!!燃やされたのがお前じゃなくてよかったよ!!
だはは!!船のことは後で考えようぜ」
そう言ってくれるウソップに、チョッパーは酷く救われた気持だった。
「もっともっと強い男になるぞ」
「頑張ってくださいね」
燃えるチョッパーにフォンは応援する。チョッパーを助けてくれたガン・フォールは治療を受け、
寝室に寝かされていた。重症の体に響かぬよう、ルフィたちは外へ出る。
船もとても動かせる状態ではなく、今日はこの場所で体を休めよう、ということになった。
「よ――し…。えーみんな、色んな報告ご苦労!!それぞれの情報で色んなことがわかってきたな」
充分なテントをはり、サンジが夕食の支度をしている間に、つなぎとしてルフィは捕まえた空サメを丸焼きにし、頬張っている。
今回、ルフィたちが出遭った“試練”の内容と、フォンたちが見てきた情報、
それら全てを報告しあい、ウソップがまとめる。
「この島は何と、猿山連合軍が探し求めていた“黄金郷”だったのだ!!」
「マジで――っ!!?」
「さっき言いましたよね?」
ルフィにフォンがさらりと言う。話と状況から、クルーたちのこの島に対する反応は様々だ。
「黄金かァ。こんな冒険待ってたんだ!!」
ルフィはもうワクワクしている
「そう来なくちゃ。話が早いわ!!」
ナミは黄金狙い
「コラコラ、ルフィ!!お前さっきのゲリラの忠告、忘れたのかよ!!」
「神が怒るぞ!?」
ウソップはゲリラ。チョッパーは神を相手に怯える
「フフ……面白そうね……！」
ロビンは面白そうと呟き
「まさか冒険小説のような状況になるとは」
フォンの表情は驚いているより楽しそうだ。
「まァ、海賊がお宝目前で黙ってるわけにゃ、いかねェよな」
「敵も充分……!!こりゃサバイバルってことになるな」
サンジもゾロもノリノリだ。そうして、彼らの目的はひとつに絞られたのである。
「よ〜〜し、やるか!!!黄金探し!!!!」
こうして麦わら一味は黄金探しの冒険をすることになった。
話はひと段落つき、それぞれがそれぞれの時間を過ごす。
サンジは夕飯の仕込み。ルフィはサンジに言われ、水の確保の手伝い。
ナミは明日の行動についてのまとめ。
フォン、ゾロ、チョッパーはサンジに頼まれた食材を探しに行く。
「見てくれ!バナナとクルミを見つけたぞ!」
「私は葡萄とリンゴです」
「俺は鼠だ」
「「え」」
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作者名：AYA | 作成日時：2016年4月17日 11時
