麦わら一味の火龍～その4～ (ページ5)

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５話ページ5

とりあえず一同は情報を集めるため、あのガレオン船を調べることになった。
「でも船はもう、完全に沈んじまったぞ」
「沈んだんならサルベージよっ!!!」
「「よっしゃあああ!!!」」
「∑できるかァ!!!」
ウソップの問いにナミは引き揚げ作業・サルベージをすることを提案。
ルフィとウソップは準備をしたが…それは釣竿。ゾロにツッコまれた。
「こうなったら」
「何かあるんですか？」
ウソップに問うフォン。ウソップはニヤリと笑い、工具を出した。

しばらく時間が経った。

「はっはっはっはっ、いやいやいや…」
樽で作られたウェットスーツ的な防水服に身を包み、ルフィが頭をかく。
「お前はホントにムチャさすなあー」
さすがに樽で作るとは思わなかったようだ。
「……………」
ゾロは無言。
「ナミさんｖ俺が必ず、空への手掛かりを見つけてくるぜ」
「よろしくねｖ」
サンジはいつも通りだ。
ルフィ、ゾロ、サンジが行くことになった。大部分が樽なのでフォンは不安になり、
作ったウソップに聞く。
「水圧とか大丈夫なんですか？」
「大丈夫だ。安心して行って来い。俺の設計に不備はない」
こうして三人は海へ潜った。潜ったのだが……巨大海蛇がウヨウヨいた。
《こちらルフィ。怪物がいっぱいです、どうぞ》
《ここは巨大海ヘビの巣か!?》
《こちらサンジ。うわっ!!こっち見た!!》
「ОＫ」
「∑ＯＫか!!?」
「三人とも。襲われたならすぐ逃げるんですよ？」
《了解です。どうぞ》
ナミの言葉にツッコむウソップ。フォンは三人に注意を言い、ルフィが答えた。

♪～♬～♩～♫～

「?」
遠くから歌が聞こえた。それはこちらに近づいている。
「船が沈んだ場所はここかァ!!?」
『アイアイサー!!ボス!!!』
船から１匹の猿が姿を現す。
「引き上げ準備～～!!!沈んだ船は俺のもんだァ!!!!ウッキッキー!!!」
じゃなかった。猿のような顔つきの男だった。すると男はフォンたちに話しかける。
「おい、お前らそこで何してる。ここはこの俺のナワバリだ」
「ナワバリ？」
彼らはこの辺りの海域をナワバリに、サルベージを行う海賊らしい。
「これから船をサルベージなさるんですか？」
「なサル!!?」
ナミの言葉に反応する男。
(まさか顔にコンプレックスを？)
怒らせたらまずいと思うフォン。それを知らずに男は聞く
「おい…そんなに俺は“サルあがり”か？」
「……サルあがりとは何でしょうか？」
「“男前”って意味だ!!!そう思うか？」
コンプレックスじゃなかったようだ。