３６話 ページ36
今ならまだ、10倍の入国料を支払えば罪は免れられるという。
つまり、１人100億エクストル支払え、ということだ。
「ベリーに替えるといくらなのです？門番の方は「お金がもしなかったら」の問いに
「通っていいよ」としか言わなかったのですが」
フォンの問いにリーダーは、１万エクストルで１ベリーに値すると教えてた。
なので支払う額は800万ベリー。
「高ェよ!!!米何ｔ買える額だコラァ!!!」
サンジが怒鳴ると更に彼らは「口答えするな」とか、壊れたウェイバーはルフィたちが壊したのか、ウェイバーは盗んできたものなのか、とか色々な難癖をつけては罪状を延べ、
ルフィたちを犯罪者にしようとする。その時遠くからナミの声が聞こえた。
様子を見る限り無事の様だ。
「ルフィ!!!その人たちに逆らっちゃダメよ!!!」
「逆らうなって、オイナミ!!じゃあ800万ベリーの不法入国料、払えるのか!?」
ウソップの言葉にナミは罰金だけで済むんだと分かった。……わかったのだが
「高すぎるわよ!!!」
値切ったり、仲間に利子をつけたり、10億ベリーを要求するナミは大金を貰うのは大歓迎だが
大金を払うのは大嫌いだった。彼女はそのままリーダーをウェイバーでぶっ飛ばした。
「ナミ!」
「しまった!!理不尽な多額請求につい……!!!」
フォンの声にハッと我に返るナミはウェイバーをパガヤに返すと、さっさと逃げよう、と
ルフィの手を引き、船へと急ぐ。だが、隊長がそれを許すはずもない。
「……逃げ場など、すでにありはしない!!!我々に対する数々の暴言。
それに、今のは完全な公務執行妨害。第５級犯罪に値している…!!!」
第５級犯罪の処罰はこうだ。
「“神・エネル”の御名において、お前たちを“雲流し”に処す!!!」
なんとものんびりした名前だ。だがパガヤ親子曰く極刑の“雲流し”とは、
簡単に言ってしまえば死刑のことである。逃げ場のない大きさの島雲に船ごと乗せられ、
骨になるまで空を彷徨い続ける刑。
「例の、空から降ってきたガレオン船。200年前にその刑を受けたんじゃないかしら」
「そして200年後、落ちてきた」
ロビンとフォンが話していると「引っ捕えろ!!!」とリーダーが叫ぶ。
しかし部隊は一味の主戦力4人に負けた。
「――ところでナミ…。ウチの船の、今の経済状況は？」
ナミ曰く5万ベリーだそうだ。するとリーダーが叫ぶ
「我々の言うことを大人しく聞いていればよかったものを…
“神の島”の神官たちの手によって、お前たちは裁かれるのだ!!!!へそ!!!!」
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作者名：AYA | 作成日時：2016年4月17日 11時
