検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:40,441 hit

7話 ページ7

「…終わった…」
「…つ…疲れた」
「ふん。だらしないな」
「ニャンコ先生手伝っていないじゃん!」
蔵掃除はようやく終わった。全員、ぐでーとなっている。麻衣はニャンコ先生の言葉に
ツッコむ。すると
「皆お茶をどうぞ」
「饅頭もあるわよ」
タキとAがお茶と饅頭を持ってきてくれた。疲れていた麻衣達は「やった!」と声をあげる。
お茶と七辻屋の饅頭を食べる一同。
「あ〜、茶と饅頭が美味い」
「ホントよね〜」
滝川の言葉に綾子は同意する。麻衣達も「うんうん」と頷いた。
休憩した後、一同は資料を見ることにした。
「は〜、ホラーなデザインのお守りがあるんですね」
「お、昨日書いてくれた陣もあったぜ」
お守りや陣についての資料もあった。
「へえ、こんな結界もあるのね」
結界を張ったりする綾子にとっても勉強になった。
「あ、ねえA。これ何なの?」
「ん?なんどすかそれ」
麻衣はAに話しかけた。ジョンの声に滝川達も「なんだなんだ」と近づく。
「ああ、それね。妖の作品、聴診器もどき」
「聴診器!?」「なんで妖が聴診器を?」
その問いにAは話し始めた。
「タキさんのおじいさんは妖に興味を持っていてね。研究していたの」
「あの陣はそいつが遺したものだ」
「おじいちゃんね。妖たちがおじいさんの「妖怪を見てみてみたい。」って言う言葉を面白そうに
見ていたって言っていたわ。まあ妖たちはその人は自分たちのおもちゃだって言っていたけど」
『………おもちゃ』
人をおもちゃという妖って…麻衣たちはそんな風に思っていた。
「しかしタキの祖父は病にかかった。当然、研究しなくなった。妖たちはそれがつまんないって
思っていてな。医者が聴診器を使っているのを見て似た物を作ったのだ」
「それがこれ。これで「よくなれよくなれ」ってトントンたたいていたの」
「………そうだったんだ」
「やさしい妖なんですね」
「良いやつもいるんだな」
麻衣達はその妖のことを呟く。するとAは窓を見た
「だってさ、良かったわね。良い奴って言ってもらえて」
『え!?』
Aの言葉に麻衣達は窓を見た。
「何を!私たちはつまんなかっただけだぞ!///」
「そうだそうだ!///」
「良い奴って言われても嬉しくないぞ!///」
「あははは!照れているから怖くないわよ!」
そんな妖たちにAは怖くないと言った。
こうして一同の資料閲覧が終わった

8話→←6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
84人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

戦国娘 - ほんとーにありがとーございます!こんな無理なリクをしてしまって!でもとても面白い話です♪妖怪を見たナルを見てみたいです♪AYAさんほんとーにありがとーございました! (2016年1月16日 18時) (レス) id: 07511d03b3 (このIDを非表示/違反報告)
AYA(プロフ) - 実は妖達の宴会を書こうとしていたので出す予定だったんです!書けてよかった! (2016年1月16日 17時) (レス) id: 84d0c1b0da (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘 - ありがとーございます!あと、タキの妖怪が見える陣を出して貰いたいです!失礼なリクエストかもしれませんがよろしくお願いしますm(__)m (2016年1月16日 12時) (レス) id: 07511d03b3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:AYA | 作成日時:2016年1月16日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。