祓ったれ本舗、営業中です【呪術廻戦】

収録日の朝 ページ3

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おはようございます、Aです。


只今の時刻は朝の9時を過ぎようとしているところです。


10時から収録なんですが、まだ担当している芸人が楽屋に来ていません。


これは凄く非常事態。


表情はいかにも焦ってませんって顔してますがこれでもかってぐらい焦ってます。


焦ってるというか腹立ってます。









すると、ドアがバッと開いて待っていた二人が来た。




「おまた〜！A今日も可愛i…いってえ！」


『遅い！遅すぎ！』


「ごめんって！でも叩くのはナシ！俺の顔面なんだと思ってんの！？」


『弾力があって叩きがいのある成人済みの男の顔』


「A、俺泣くよ？」


『泣いたら仕事に響くから駄目』




そこはカッコいい顔が台無しになるからって言うとこ！とツッコまれる。




『はいはい、悟はボケ担当だからね、ツッコミは傑だからね』


「え？何が？」




意味の分かっていない悟を洗面台に押しやって、ずっとほったらかしにしていた傑に向き直る。




「ごめん、遅くなって」


『理由は…大体わかるけど一応聞いとく』


「悟が起きなかったんだ。私はちゃんと起きてたし何回も悟を起こしたよ」


『…………どうやって起こしてるの？』


「布団を剥いだり耳元で大声を出したりアッツアツの食パンを顔に乗せたりフライパンで頭叩いたり」


『最後の方大丈夫そ？』


「ちなみに全部起きないからね。困ったもんだよ」


『…………あそ』




思ったより悲惨だった二人の朝事情にこれ以上の深入りは良くないと本能が察知して話を終わらせた。


逆にどうやって起こしたのかが気になったけど、それを聞くのは私のハートがもうちょっと強くなってからにしようと思った朝だった。









収録は無事終えることができました。

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