さん ページ3
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『恵〜？』
「………」
『めーぐーみ』
「……………」
あれからなんとか晩御飯は食べ終え、今は食器を洗っている最中。そして、私の足にぎゅっと痛いぐらいにしがみついたまま離れない恵。いつもなら私が洗っている間に甚爾くんが恵をお風呂に入れてくれてるんだけど……
『甚爾くん、恵お風呂入れて〜』
「や！！！」
「だとよ」
『…んんーー』
甚爾くんはマウントを取れたからなのか、さっきみたいなイライラはしていない。それがまだ救いではあるものの、今度は恵がびっくりするほどに駄々をこね始めた。
いつもはあんなに大人しくて本当に子供なのかと思うほどお利口さんなのに、頬をぷくっと膨らませたまま微動だに動こうとしない。甚爾くんがぐいっと連れて行ったら一瞬なんだろうけど、それをしないのは甚爾くんがちゃんとお父さんだから。
………なんかじーーんってきちゃうなあ。
でも、お風呂にはちゃんと入らないといけないから、一旦流れる水を止めて手を拭き恵を抱っこする。
『恵、お風呂は入んないとだよ？』
「………ん」
『お風呂は嫌いじゃないでしょ？』
「…アヒルさんいるからすき」
『うんうん』
頬をむにぃ、と引っ張って溜め込んだ空気を出すと、今度は口をツンと尖らせた。
『じゃあ、お父さんと入ってきてくれる？』
「……、母さんとがいい」
『お母さん、洗い物しなくちゃいけないの』
「………出てきたらずっと一緒にいて、」
『うん、わかった。一緒にいる』
「…………………父さん、おふろ」
「はいよ」
不服そうにしながらも首を縦に振ってくれた恵の頬に軽くキスをして下ろすと、甚爾くんを呼びに行った。そのまま手を引かれるように甚爾くんが恵の後をついて行くのを何とも言えないホワホワした気分で眺めていると、甚爾くんが私の横に来た時に止まった。
…………ん？？？？
『え、なになに』
「ん」
『………えっ？？』
「恵だけはずるいだろ」
自分の頬をツンツンとしながらジト目で見てくる甚爾くんでやっと理解する。変なとこで競わないでくれるかな…！？
『子供がいる前でするわけないでしょばか、！』
「ちぇ」
『はいはい、行ってらっしゃい！』
先に行った恵を待たせないように、言葉とは裏腹にニヤけ顔の甚爾くんの背中を押して脱衣所まで強制連行し、中断していた食器洗いを再開した。
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なさん(プロフ) - すきすぎるぅぅぅ (2月11日 12時) (
レス) id: 4b5ee6fd5a (このIDを非表示/違反報告)
もっちりパンダ(プロフ) - 更新ありがとうございます😊 楽しみに待ってます！頑張ってください。 (2月6日 6時) (レス) id: 55730a40a9 (このIDを非表示/違反報告)
お松 - めっっっっっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！ (11月26日 7時) (レス) @page4 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき#虹色#上弦の弐 - ほんっっっとに変なこというかもしれないけどショタめぐみんほど心を抉ってくるショタはいない(勘違いです)異論は認める。ここまできたらめぐみんのﾏｯﾏに転生したい() (11月4日 9時) (レス) @page5 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
やんこち - 需要ありまくりですっ！！めっちゃハマりました…続き待ってます！ (10月29日 8時) (レス) @page7 id: 53e7ed5961 (このIDを非表示/違反報告)
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