子どもが欲しいらしいです【夏油傑】

子どもが欲しい ページ1

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とある日の夜


お風呂から上がって髪を乾かし
夫である傑の待つリビングに戻った

ソファに座って本を読む傑は
いつも半分括っている髪を下ろして
色男のオーラが凄い







夏「…あ、おかえり」


『さっぱりした〜』


夏「よかった。何か飲む？」


『ううん、大丈夫。ありがとう』







やんわりと感謝すると

どことなく雰囲気が変わった傑が
口を開いた







夏「その…急で悪いんだけど、話があるんだ」


『話？』


夏「うん。ちょっとこっち来て」







自分自身が座っている横をポンポンと叩いて
ここに座れと言ってきた

何だろう、私何かしたかな…


少し不安になりながら
近寄って示された場所に座る



すると
傑にしては珍しく

言うのを躊躇っているのか
なかなか口を開かない







『…不満なら遠慮しないでよ』


夏「不満じゃないさ。Aに不満があるわけないだろう」


『じゃあ何』







催促して待つと

ようやく言う気になったのか
姿勢を正して私と目線を合わせた



その内容は







夏「Aとの子どもが欲しいです」


『…………無理ですごめんなさい』


夏「えっ…………」







どうやら

夫は子どもが欲しいらしいです




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