11-想像以上 ページ33
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𝑌𝑜𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒
『ただいま〜』
何事も無かったかのように玄関を開ける。
家の中に声をかけて靴を脱いでいると、リビングから傑が出てきた。
どんな反応してくれるんだろう、嫉妬してくれたかな。
浮ついた心を鎮めて、傑に話しかける。
『ただいま、傑。
ごめんね遅くなって』
「......楽しかったかい」
『うん、楽しかったよ。
久しぶりにはっちゃけたかも』
「ッ.........ちょっと、話がある」
『...え............』
丁度靴を脱いだ私の手を取り、ズカズカとリビングに連れてこられた。
ソファに座るよう促されて大人しく座ると、少し離れて傑もソファに座った。
いつもと違う雰囲気の傑に、少し怖くなる。
私何かやっちゃったっけ。
「......好きじゃなくなったなら、正直に言ってくれ」
『うん。
............うん?』
「そりゃぁ勿論、言われるのは嫌だけど...
思いのすれ違いは、もっと嫌だ」
『......え、ちょっと待って』
「分かってるさ。
私なんかより悟の方が強いし、背高いし、イケメンだし、なんなら側から見たら私よりも悟の方がAとお似合i」
『ストーーップ!!』
いきなり語りだすと思ったら、急に“好きじゃない”とか“すれ違い”とか。
挙げ句の果てには悟の方がって言い始めた。
『え、待って。
一旦落ち着こう』
「私は落ち着いてるよ」
『どこがッ!
......傑は、要するに何を言いたいの?』
「悟と付き合っているのなら別れたい」
『............えっ?』
「............え?」
それこそ、凄く大きなすれ違いが起きているように思うのは私だけでしょうか。
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