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10-弱点 ページ27

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𝑌𝑜𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒









「み、見ないで」


『いや理解が追いつかない』









顔を真っ赤にさせた傑は、私に顔を見られたくないのかそっぽを向いた。


それに対して、私は放心状態。









『...え、傑、照れてるの?』


「照れて......うん」


『え、なんで?』









急にアホになったみたいに質問攻めしてしまう。









「え、あの.........

 Aに、愛してるって言われたから...」









まさかまさかの、「愛してる」で照れた...!


照れたことに対しての嬉しさより、疑問の方が勝っている。









『え...愛してるで照れたの?』


「そうだけど......」


『傑、あんなに毎日好き好き言ってるのに』


「......うん、言ってるね」


『私だって好き好き言ってるのに』


「好きと愛してるは全っ然違うんだよ!?」









しどろもどろになっていた傑が、急に凄い迫力で前のめりになった。









「好きって言われるのは、心があったかくなって嬉しくなるんだ。

 でも、愛してるって言われるのは、心がこう締め付けられて、嬉しいんだけど苦しいというか」


『恥ずかしいんだ』


「ッ......そうです」









いよいよダメになったのか、ぷしゅ〜とでもいうような効果音が付くぐらい赤くなっている傑の顔。


うん、可愛い。









『傑、愛してる!』


「やめてくれ、」









傑の弱点は「愛してる」の言葉だった。









((自分で言うのも恥ずかしいの?))

(...なるべくは言いたくない)

((あー、私言ってほしいなぁ〜))

(A...!)

((傑からの愛が欲しいなぁ〜))

(っ......あ、愛してるよ、A)

((うふふ、私も愛してるよ傑))

(むり.........)









ゆあ。さん、リクエストありがとうございました

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作者名:しゃけむすび | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年12月24日 5時

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