検索窓
今日:6 hit、昨日:29 hit、合計:384,358 hit

7-サンタクロース ページ16

.




𝑌𝑜𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒









「...これ!」


『前から傑がお洒落って言ってたやつ』









中から出てきたのは、有名ブランドの腕時計。


ショッピングで街中に行った時、たまたま通った道沿いにあって。


傑が小さな声でいいな...と呟いていたのを私は聞き逃さなかった。









「ありがとう、凄い嬉しい。

 でも、これ高いのに」


『ちょっと奮発しちゃった』


「ちょっとどころじゃないだろう。

 このブランド凄く高いんだよ」


『......傑に喜んで欲しかったんだってば...』


「、え」


『...言わせないでよばーか』









恥ずかしくなりそっぽを向くと、名前を呼ばれる。


顔は向けずになに、と聞くと。









「ありがとう、大好きだよA」


『...ッ!』









耳元で囁かれ、思わず耳を塞ぐ。


笑われながら、話を変えるために傑に頼む。









『今度は傑がサンタさんだよ』


「あ、そうだね」









ちょっと待って、と言って傑はラッピングされた小さな包みを持ってきた。









「メリークリスマス、A」


『ありがとう!

 開けていい?』


「勿論じゃ」


『傑似てる〜』









ケラケラと2人で笑い、ゆっくりとラッピングを解いていく。


そして、中から現れたのは。









『......ネックレス?』


「正解」









綺麗なのにどこか可愛らしい見た目のネックレスだった。


......あれ?


このネックレスどこかで見たような......









『あ!

 もしかして、前私がいいなって言ったやつ?』


「またまた大正解」









そう言って傑はニコッと笑った。




.

7-サンタクロース※→←7-サンタクロース



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (305 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
934人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃけむすび | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年12月24日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。