7-サンタクロース ページ16
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𝑌𝑜𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒
「...これ!」
『前から傑がお洒落って言ってたやつ』
中から出てきたのは、有名ブランドの腕時計。
ショッピングで街中に行った時、たまたま通った道沿いにあって。
傑が小さな声でいいな...と呟いていたのを私は聞き逃さなかった。
「ありがとう、凄い嬉しい。
でも、これ高いのに」
『ちょっと奮発しちゃった』
「ちょっとどころじゃないだろう。
このブランド凄く高いんだよ」
『......傑に喜んで欲しかったんだってば...』
「、え」
『...言わせないでよばーか』
恥ずかしくなりそっぽを向くと、名前を呼ばれる。
顔は向けずになに、と聞くと。
「ありがとう、大好きだよA」
『...ッ!』
耳元で囁かれ、思わず耳を塞ぐ。
笑われながら、話を変えるために傑に頼む。
『今度は傑がサンタさんだよ』
「あ、そうだね」
ちょっと待って、と言って傑はラッピングされた小さな包みを持ってきた。
「メリークリスマス、A」
『ありがとう!
開けていい?』
「勿論じゃ」
『傑似てる〜』
ケラケラと2人で笑い、ゆっくりとラッピングを解いていく。
そして、中から現れたのは。
『......ネックレス?』
「正解」
綺麗なのにどこか可愛らしい見た目のネックレスだった。
......あれ?
このネックレスどこかで見たような......
『あ!
もしかして、前私がいいなって言ったやつ?』
「またまた大正解」
そう言って傑はニコッと笑った。
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