6-風邪 ページ12
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𝑆𝑢𝑔𝑢𝑟𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒
朝、スマホのアラームで目を覚ます。
「うるさぃ......」
スマホを探してアラームを止め、時間を確認する。
まだ寝てたらA起こしに来るかな〜。
スマホを置き、ゆっくりと寝返りを打つ。
すると、目の前にAがいた。
「...A」
いつもならとっくに起きているはずのAが、まだ眠っている。
しかも、心無しか顔が赤い。
......まさか。
「...A、起きて」
『...... ん゙ん...』
名前を呼ぶと、ゆっくりと目が開いた。
その目も、いつにも増してとろんとしている。
「ごめん、ちょっとおでこ触るよ」
声をかけて、手をAの額に当てる。
「あっつ...」
案の定、凄く熱かった。
「A、熱あるよ」
『...... ずぐる゙...あ゙づい゙......』
「喉やっちゃってるね。
ちょっと着替える?」
声がびっくりするほどガラガラになっていた。
熱いらしいから、体を起こして布団を剥ぐ。
「冷えピタどこ置いたっけな...」
まずは冷えピタ貼らないと、と思い立ち上がって取りに行こうとすると。
袖がクイっと引っ張られた。
振り返ると、紅潮した顔のAが私の左の袖を掴んでいた。
『い゙や、だ』
「ッ〜〜......」
これ、色々とヤバいんじゃないか。
私が。
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