13-ハジメテは大切に ページ43
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𝑌𝑜𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒
「その...話、なんだけど」
『...うん、』
ただいまの時刻、夜の9時。
場所は傑の部屋。
神様仏様、私は今から傑に初めてをあげます(多分)。
確信はないけど、空気からしてもうそういう空気じゃん。
顔にも書いてるもん、“今から話します”って。
...というのも冗談で。
あの3人の話を聞いてから、色々と自分でも考えた。
傑は傑なりに私のこと気遣ってくれて。
私は怖いからっていう理由でわざと気づいていないふりをしていた。
でも、ちゃんと考えた。
傑なら...傑なら、大丈夫だって。
なので、AA。
もう動じません！
「その......本音を言うと、私はAとそういう事もしたい」
『.........うん』
「でも、Aの事大切にしたいし無理やりするのは違うと思うから。
......Aの心の準備ができるまで、待とうと思...います」
すっごく私を大切にしてくれてるんだなってわかる。
わかるけど！
もう私準備できちゃってるんだなぁ！？
『えっと...傑の気持ちがわかって嬉しい...んだけど』
「？うん」
『......私、いつでもいいよ』
「...............え、」
もう、思い切って伝えよう。
私の全部、傑にあげるから。
傑の全部、私にください。
「そ...れって、いい......って事で..いいのかい？」
『......うん、』
「え、あの。
そんな事言われたら、今からしちゃうけどいいの？」
『っ......うん』
「ッッ.........優しく、するから」
この会話を最後に、傑の唇と私の唇が触れた。
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