彼女が可愛すぎる件について【夏油傑】 (ページ35)

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12-初めまして※ ページ35

※12は過去編になります。Aさん達の高専時代をご覧ください

𝑌𝑜𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒

あー......緊張するなー......

今日から、私は呪術高等専門学校で生活する。

学校だから、当然同級生がいるわけで。

どれだけ少ないって言ったって最低でも1人はいるはず。

『うぅ...無理......』

私は、初対面だけ極度の人見知りになる。

慣れたらどうって事ないんだけど、初対面だけは本当に小さい頃から苦手。

小、中学校でも苦労したなぁ。

集合時間がもうすぐな事に気づき、私は部屋を出て教室に向かう。

もうすぐって言っても20分前だけど。

みんながいる前で堂々と教室に入る勇気は無いから、狙うは無人教室。

最初に入っていさえすれば、他の人が入ってくるのを待つだけ。

『心臓痛い......』

廊下を歩きながら胸を押さえて呟く。

結構な距離を歩くと、［1年教室］と書かれたプレートがくっついているのを見つけた。

ここか......

何度か深呼吸をして、心を落ち着かす。

きっとこんなに早い時間にいるはずないから、そんなに怯えなくても大丈夫。

自分で勝手にそう思い込ませ、教室の扉を開けた。

......え、待って開かない。

鍵かかってる？

そんなはずはない、ちょっと開いてるから。

すっごいつっかえてるんだが。

ガッガッ、と一人で試行錯誤していると。

ガラガラガラ

『うぉっ、』

いきなり扉が開いた。

と思ったら。

『ﾋｴｯ.........』

目の前に凄く大きな体の黒髪の人が、本を片手に立っていた。

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