Full of love！ ＊JUMP×JUMP短編集＊

＊ ページ22

Side yb



もこもこのニットにパンツ、ふかふかの靴下とブーツを履かせてぐるぐる巻きのマフラー。

厚手のコートと俺の手袋をいのおに貸して外に出した。


…もちろん俺もだけど。


「ちゃんとフードかぶっとけって」

「ありがとー」


外に出るなりしゃがみこんで雪玉を作りはじめた。


、なんかゆきんこみたい。



俺は昨日のうちに買っておいたスコップで雪かき。


まだ踏み固められてないからふわふわで軽い。



綺麗だな。雪って。


「きれいー。ゆき」


「…そうだな」


いつのまにか道路脇には小さな雪だるまが二つ。

細長くて背が高いのと、それよりは小さくてこれもまた細長いの。


これは、


「こっちがやぶ、これがおれ」

よくできたでしょ？ってお得意の首を傾げたポーズで言うから、


「、ぅわ、！びっくりした、どうしたの」


「…かわいいな、おまえ」



ぬくもりがほしくなった、と言えば伝わるだろうか。


「なにそんな、いみわかんない」


「いいよわかんなくて」


離してくれと言われてももう離せないだろう。


いつもあって、けれど気づかなくて、

蔑ろにしがちな甘さに結局頼りきっている。



どうして好きなのか、なんてもう忘れてしまった。

ただ、他の誰とも比べられないほど好きなことはわかる。



前触れもなく寒さに熟れた唇を奪った。






(…、帰るぞ)

(ちょ、ちょっと待ってよ、も、なに…！)

(風邪引くから中入れ。あともう今日は外出るな)

(えー…もっと遊びたかったのに)




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薮さんお誕生日おめでとうございます〜！！
ふにゃふにゃで目がない笑顔と裏腹な帝王感。異次元の脚の長さと小さいお顔。こんなに完璧なのにちょっとだけカッコつけすぎたりちょっとだけダサかったり笑 そんなところまで愛おしく思わせてくれる薮さんが大好きです！！今年も薮さんにとって幸せでありますように！！

コイビト・テレパシー tk×in→←ねこもたまには。yb×in

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