−・×××・− ページ36
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A「はっ‥くちゅん!」
結城「昨日の雨で風邪でも引いたのか?」
A「哲‥、ん〜風邪は引いてないと思うけど‥。」
御幸「そう言やさっき、倉持の奴もくしゃみしてましたよ?」
A「えっ、洋一が?」
御幸「昨日、ジャグ渡して来るって言ったきりなかなか帰って来ないーって、沢村のバカが騒いでましたけど‥」
A「‥」
御幸「Aさん、何かあったんですか?」
疑問系で聞いておきながら、半ば確信めいた表情で、眼鏡の奥の目をニヤつかせながら聞いてくる御幸。
A「‥御幸は今日ドリンクなし!」
背後で「俺死んじゃいますよ〜」と叫ぶ御幸の声を聞きながら、駆け足で洋一の元へと向かう。
A(もし風邪でも引かせてたら‥!)
たかがくしゃみかもしれないが、数日後に迫る予選には、万全の状態で挑んでほしい。
A「よーいちーっ!」
倉持「んっ、Aさん。どうしたんスか?そんなに走って‥。」
後ろ姿を見付けるや否や急いで呼び止め、呼吸を整えてから本題を切り出す。
A「‥風邪引いてない?くしゃみしてたって聞いたんだけど‥。」
倉持「くしゃみ?今日1回もしてねーッスよ?」
A「‥へっ?」
その瞬間、御幸にまんまとハメられたのだと悟り、「マジで今日はドリンクなし!」と心に決める。
倉持「‥誰が言ったか知らねぇスけど、俺は元気なんで大丈夫ですよ。」
「それに‥」と続ける洋一の言葉に耳を傾ける。
倉持「Aさんを甲子園に連れて行かねぇといけねぇのに、風邪なんか引いてらんねぇスよ。」
A「洋一‥。」
倉持「哲さん達とは1日でも長く野球がしたいし、Aさんには1日でも長く俺を近くで見ててもらいたい。」
ふと考えていた物悲しさを知ってか知らずか、同じことを想ってくれていたんだと、目頭が熱くなるのを堪える。
倉持「甲子園‥ぜってぇ連れて行くからな。」
A「うんっ!」
頼もしく言い放つ洋一の顔は、夏の青空の下、誰よりもカッコよく輝いていた−‥
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−・甘美な時間 × 倉持洋一・−
−・ゆぃ 様へ・−
アップまで本当に長らくお待たせしてしまい、大変申し訳御座いませんでした‥。
だいぶお時間頂戴しましたので、もし見かけていつか読んで下さっていれば幸いです。
この度はリクエストをいただき、ありがとうございました♡
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ぱっち(プロフ) - 依織さん» いやいやいや、激しく盛りすぎですよ(笑)リアルな私は天才とは真逆に位置しています(-_-)応援&コメント本当にありがとうございます♪ (2016年4月17日 21時) (レス) id: bc5692e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
依織(プロフ) - ぱっちさん» やっぱり、ぱっちさんは天才ですっ!これからも、がんばってください! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 08da0f1fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱっち(プロフ) - 依織さん» とんでもないです!こちらこそ不快な思いをさせてしまいすみませんでした(._.)鳴ちゃんのリク、書き終わりましたのでまたお時間のある時にでも読んでやって下さい(^^)♪リクいただきありがとうございました! (2016年4月17日 16時) (レス) id: bc5692e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
依織(プロフ) - ぱっちさん» いえいえ。こちらこそ,上からでスミマセンm(_ _)m (2016年4月16日 22時) (レス) id: 08da0f1fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱっち(プロフ) - 秋の神.紅葉さん» 大変遅くなり申し訳御座いません。続編一発目の鳴ちゃんを秋の神.紅葉さんのリクにさせていただこうと考えてました。順番が前後してしまい申し訳御座いません(._.) (2016年4月16日 10時) (レス) id: bc5692e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華うさ | 作成日時:2015年11月2日 19時