【◇】甘美な時間

−・×××・− ページ33

−−−−−

−−−

−

A「一也のバカ‥変態‥スケベ‥眼鏡‥」


御幸「眼鏡は関係ねぇだろ‥。これ食べて機嫌直して？」


美味しそうな匂いが部屋中に立ち込め、半熟玉子に包まれたオムライスが、目の前に差し出される。


一口口に含めば、その絶妙なトロトロ加減に「美味しい！」と歓声を上げ、先ほどまで膨れていた頬も思わず緩む。


御幸「お口に合って何より。‥機嫌直してくれた？」


A「うん！」


御幸「はっはっは！Aちゃんってば単純♡」


笑いながら2人で囲む食卓に、「新婚みたいだね。」と何気なく呟けば、一也のスプーンを持つ手が止まる。


御幸「何？俺んとこお嫁に来てくれんの？」


A「一也は、私にお嫁に来てほしい？」


お互い相手に言わせたい意地から、話は平行線を辿り、決着が着かぬまま翌朝を迎えることとなった。


A母「一也くん、本当にありがとうね。これ、お土産よ。」


A父「いや〜、一也くんが居てくれて助かったよ。」


御幸「いえ、Aを1人にするのは俺も心配ですし‥、頼っていただきありがとうございました。」


A(誰っ？！この隣に座る好青年は誰っ？！)


普段イケメンアイテムの眼鏡も、親の前では誠実アイテムへと変貌を遂げる。


A父「あれだな‥、一也くんにだったら、いつでもAをもらってもらいたいな。なぁ、母さん？」


A母「まぁまぁ、アナタったら♡」


暴走する両親の会話に呆れていると、その話を聞いていた一也が、静かに口を開く。


御幸「‥まだ先の話になりますが、自立してAを養える様になったら‥、その際は改めてご挨拶に上がります。」


A「かっ‥、一也‥？！」


突然のプロポーズめいた言葉に、呆気に取られている3人を余所に、ニカッと向けられた笑顔に一気に顔が火照る。


御幸「正式なのは‥、また今度な？」


耳元で囁かれた、この言葉から数年後。


プロ入りした御幸一也と、一般女性との結婚報道が報じられたのは、それから近い未来のお話−‥

−

−−−

−−−−−

−・甘美な時間 × 御幸一也・−


−・めがねフェチ 様へ・−
アップまでに大変お時間頂戴し、申し訳御座いませんでした‥！

少々、変態チックな話に仕上がってしまったのですが、いかがでしたでしょうか‥？汗

最後まで拝読いただき、又リクエストをいただき、この度はありがとうございました♡

先輩彼女 requ 倉持洋一→←−・×××・−

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す