同年彼女 requ 成宮鳴 ページ25
A「‥鳴?‥何してんの?」
成宮「あっ、A!?これはっ‥。」
彼氏の成宮鳴と一緒にお昼を食べようと、少し遅れて屋上へ向かえば、鉄の扉を開けた瞬間、知らない女子と抱き合っている鳴の姿。
成宮「ちょっと待ちなよ!」
静止する声も聞かず、一気に階段を駆け下り、教室の自分の机にうつ伏すも鼓動がなかなか静まらない。
成宮「‥待ってって言ったよね?逃げなくてもいいじゃん。」
屋上から走って来たのであろう、少し息の上がっている鳴が机の前で仁王立ち、若干イラついた様子で言葉を発する。
A「別に逃げてないもん‥。それに、他の子と抱き合ってた言い訳とか聞きたくないんだけど?」
成宮「‥っ、だからあれは‥っ!」
突如始まった修羅場の様な会話に、聞き耳をたてる生徒たちのお陰で、教室内は静まり返っていた。
A「‥別れ話だったら‥いつでも聞くから。」
ヤキモチと不安から、心にも思っていないことを口走ってしまった時にはすでに遅し、鳴のイライラもピークに達していた。
成宮「あっそ。‥聞けって言ったのに聞かなかったAが悪いんだからね!」
屋上から駆けて来た時より煩く響く鼓動、怒りと後悔が渦巻く中、席へと戻る鳴から視線を反らせた。
3日後、あの日以来言葉もメールも交わしていないこのタイミングで、鳴と日直が一緒という悲劇が襲う。
いつもなら嬉しいはずのこの空間も、今は気まずい沈黙が包み込み、逃げるかの様に急いで日誌を書き上げる。
A「‥日誌、先生に出しとくから。‥じゃね。」
返事も返って来なかったため、教室を出て職員室へ向かおうと歩を進めれば、グイッと後ろに腕を引かれる。
A「めっ‥、鳴?!」
無言のまま引きずられて行くと、普段でもあまり人気のない視聴覚室前の廊下へと連れて行かれれば鳴が口を開く。
成宮「‥このまま終わってもいいの?」
本音を言えば終わらせたくないが、素直になり切れず俯いていると、顔の左側に鳴の右手が壁に叩きつけられ身体を密着させる。
成宮「‥答えなよ。」
耳元で囁かれれば背筋が疼き、脚の間に割り込んでいる鳴の脚が、スカートの中に滑り込んでくる感覚に身動く。
A「めっ、鳴‥!ここ廊下‥!んっ‥ぁ。」
滑り込んできた膝で、下着の上から敏感な箇所を刺激されれば、甘い声が廊下に響く。
成宮「っ‥、素直になりなよ。」
そう言って腕を引かれれば、誰もおらず薄暗い視聴覚室の中へと誘われた。
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ぱっち(プロフ) - 依織さん» いやいやいや、激しく盛りすぎですよ(笑)リアルな私は天才とは真逆に位置しています(-_-)応援&コメント本当にありがとうございます♪ (2016年4月17日 21時) (レス) id: bc5692e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
依織(プロフ) - ぱっちさん» やっぱり、ぱっちさんは天才ですっ!これからも、がんばってください! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 08da0f1fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱっち(プロフ) - 依織さん» とんでもないです!こちらこそ不快な思いをさせてしまいすみませんでした(._.)鳴ちゃんのリク、書き終わりましたのでまたお時間のある時にでも読んでやって下さい(^^)♪リクいただきありがとうございました! (2016年4月17日 16時) (レス) id: bc5692e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
依織(プロフ) - ぱっちさん» いえいえ。こちらこそ,上からでスミマセンm(_ _)m (2016年4月16日 22時) (レス) id: 08da0f1fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱっち(プロフ) - 秋の神.紅葉さん» 大変遅くなり申し訳御座いません。続編一発目の鳴ちゃんを秋の神.紅葉さんのリクにさせていただこうと考えてました。順番が前後してしまい申し訳御座いません(._.) (2016年4月16日 10時) (レス) id: bc5692e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華うさ | 作成日時:2015年11月2日 19時