同年彼女 requ 御幸一也 ページ16
倉持「てめぇのせぇで、遅くなったじゃねーか!」
A「だから何回も謝ってるでしょ!」
文化祭に向けて準備の真っ最中、実行委員である私と倉持は共に行動することが増え、現在も買い出しを終え教室に戻って来た。
御幸「‥随分遅かったな。」
帰るや早々、彼氏の御幸一也が尋ねて来ると、隣に居た倉持が笑いながら答える。
倉持「ヒャハハ!だってコイツがよー‥んぐっ!」
A「ちょっ、倉持‥!」
倉持の口に手を当て、その動きを静止させ振り返るも、一也の背中は別の場所へと向かっていた。
A「一也ー!」
御幸「‥どした?」
A「どこか体調でも悪いの?今日の練習元気なさそうだったから‥。」
マネージャー業を終え、自主練に向かおうとする一也に声を掛けるも、どことなく雰囲気がぎこちない。
御幸「別にどこも悪くねぇよ?‥それより、さ‥」
倉持「おい、Aー!今日の買い出しの会計纏めようぜ。」
一也が何か言いかけた時、駆け寄って来た倉持により遮られる。
御幸「‥頑張れよ。また後でな。」
A「あっ、うん‥。」
そう言って一也を見送った後、倉持と食堂で作業をしつつ、(怒らせる様なことしたかな‥?)と、いつもと様子が違う一也のことが気にかかる。
会計を纏め終えた後、一也に早く見せようと、昨日の練習試合のスコアも纏めれば、帰る頃にはすっかり日も暮れていた。
A(明日の朝一に渡そかな‥。)
そんなことを考えながら、食堂を後にしようとした時、突如背後から掛けられた声に身体が跳ねる。
御幸「A、今から帰んの?実行委員も大変だな。」
A「一也‥!会計もだけど、スコアも纏めてたらこんな時間になっちゃった。倉持も手伝ってくれたから、1人でするよりは早く出来たけど。」
御幸「‥。」
A「‥一也?」
突然黙り混んだ一也に近付き、顔を覗き見れば、眉間に皺を寄せ何とも切ない表情を浮かべていた。
声を掛けようかと迷った次の瞬間、パッと腕を引かれ無言のまま歩を進めれば、辿り着くは一也の自室。
A「ちょっ、一也?!どうした‥んっ!はぁ‥んんっ‥!」
ドアを閉めるや否や、いつもとは違う荒々しくも、苦しそうなキスで口を塞がれる。
御幸「‥倉持と居ると楽しい?」
A「えっ‥?」
御幸「なぁ‥、俺だけを見ろよ‥っ!」
小さな震えた声で発せられたその言葉は、確かに耳へと届き、気付けば一也をギュッと抱き締めていた。
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ぱっち(プロフ) - 依織さん» いやいやいや、激しく盛りすぎですよ(笑)リアルな私は天才とは真逆に位置しています(-_-)応援&コメント本当にありがとうございます♪ (2016年4月17日 21時) (レス) id: bc5692e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
依織(プロフ) - ぱっちさん» やっぱり、ぱっちさんは天才ですっ!これからも、がんばってください! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 08da0f1fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱっち(プロフ) - 依織さん» とんでもないです!こちらこそ不快な思いをさせてしまいすみませんでした(._.)鳴ちゃんのリク、書き終わりましたのでまたお時間のある時にでも読んでやって下さい(^^)♪リクいただきありがとうございました! (2016年4月17日 16時) (レス) id: bc5692e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
依織(プロフ) - ぱっちさん» いえいえ。こちらこそ,上からでスミマセンm(_ _)m (2016年4月16日 22時) (レス) id: 08da0f1fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱっち(プロフ) - 秋の神.紅葉さん» 大変遅くなり申し訳御座いません。続編一発目の鳴ちゃんを秋の神.紅葉さんのリクにさせていただこうと考えてました。順番が前後してしまい申し訳御座いません(._.) (2016年4月16日 10時) (レス) id: bc5692e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華うさ | 作成日時:2015年11月2日 19時