【◇】君が名付けた場所 (ページ31)

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31章：決心ページ31

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御幸「はよ」

蔵沢「お、おはよ‥！」

倉持「ヒャハハ！治ったのかよ軟弱野郎」

御幸「その軟弱野郎の席に座ってんじゃねーよ」

昨日1日と今朝の朝練を休ませてもらい、すっかり良くなった体調。

いつもより遅めに教室に入れば、倉持が俺の席に座りながら蔵沢と話してて、それを遮る様に倉持をどかす。

御幸「蔵沢、昨日はありがとな。マジで助かったわ」

蔵沢「ど、どういたしまして‥！」

御幸「俺いつの間にか寝ちまってて、せっかく来てくれたのに悪かったな」

蔵沢「熱あったんだから仕方ないよ！ぜ、ぜぜん気にしないで！」

どこか緊張気味の口調で、やたらどもったり噛んだりする蔵沢に？マークを浮かべていると、席をどかされた倉持が会話に割って入る。

倉持「んでよ蔵沢、さっきの話だけどマジで大丈夫なんだな？」

蔵沢「もち！この蔵沢に二言はねーぜよ！」

倉持「へーへー。じゃあ哲さんに伝えとくぜ」

蔵沢「うん、よろしく！」

答えの読めない会話に、倉持を見ながら「何かあったのか？」と聞けば、ニヤッとした笑みを浮かべながら口を開く。

倉持「臨時マネ。冬合宿の」

御幸「‥俺、聞いてねーけど」

倉持「テメェがへばってる時に哲さんから言われたんだよ。蔵沢に聞いてみてくれないか‥って」

蔵沢「‥ねーねー倉持」

倉持「あん？」

蔵沢「今のって哲さんのモノマネ？！」

倉持「やってねーよ！！」

‥冬合宿も一緒？ ‥マジで？てことは‥

目の前で言い合う2人の言葉がほとんど耳に入ってこないほど、俺の頭はそれどころじゃない状態で

‥これってチャンスじゃね‥？

考えれば考えるほど、その映像がクリアに見えれば見えるほど、ドッドッドッと耳の奥まで心臓の音が響く。

‥決めた

倉持「先輩たちの話じゃ、夏合宿より厳しいらしいぜ」

蔵沢「‥マジ？」

倉持「純さんとか「もうやりたくねぇー！」って叫んでたからな」

蔵沢「‥ねーねー倉持」

倉持「あん？」

蔵沢「今のって純さんのモノマ‥」

倉持「テメェも冬合宿で一緒に死ね！！」

全然割り込んでこない俺を不審に思ったのか、眉間にシワを寄せながら、怪訝そうな顔で倉持が話を振る。

倉持「おい‥何企んでんだよ」

御幸「ん？あぁ、大したことじゃねーよ」

倉持「冬合宿でまたへばんじゃねーぞ」

御幸「おっ心配してくれんの？倉持くんやっさしー♡」

倉持「初日で死ね！！」

＿＿決めた、クリスマスイヴに告白する‥！

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