【男主】君と僕らの一年間【wrwrd】 (ページ2)

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プロローグページ2

【A side】

『余命一年か…』

昨日、僕は学校で倒れた。

僕は生まれつき体が弱かった。

小さい頃は、いつ死んでもおかしくないと言われていたそうだ。

『…ここまで生きられただけで、奇跡だよな…』

そう、強がってみる。

『っ…ぅ……っ、ぐすっ…』

無理だ。

家族や友達の前では強がれても、一人になると、涙が出てきてしまう。

『くそぉ…っ』

“なんで僕が”

何回そう思っただろうか。

　

『死にたくないよ…』

　

そう呟いたとき、病室のドアがノックされた。

『…！！』

em｢鈴音さん、失礼しますよ…｣

『っあ、はい…っ』

急いで涙を拭う。

em｢調子、どうですか？｣

『あ、、今のところは大丈夫です…』

em｢そうですか…何かあったら言ってくださいね。｣

確かエーミール先生…だったかな…

先生は優しく微笑む。

『…はい、わかりました。』

僕も笑い返す。

em｢では、失礼しました。｣

エーミール先生が出ていくと、ふっと涙が溢れてきた。

『っ…なんでだよ…』

悔しい。

自分が、凄く悔しい……