【HiGH＆LOW】雨宮3男、彼女いるんです。② (ページ7)

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Fifty. ページ7

そう、キッチンには私のスマホがある。

せめて、気づいてもらえれば...

スマホに手が触れた、が...

「...ッ！！」

「おいおい、どこ行くの～？」

髪を掴まれる。

カシャン！とスマホが床に落ちた。

「...スマホ？彼氏に連絡でもしよーとしてたの？」

「...はな、して.....！」

「そんな暴れんなって。付いてきてくれればいいから、ね？」

すぐに男のあとから部下も入ってきていたようで、私の逃げ場は存在していなかった。

そして口に薬品を嗅がされ、意識が途絶えた。

「連れてきたぞー」

「平井。.....そいつが例の」

「そー、Aちゃん♡ちょっと暴れたから眠らせといた。」

高野はそうか、と言って李に電話をかけた。

「...ん」

目を覚ますと、私はどこかの倉庫にいた。

「ん？...んん、んーっ！！んんんっ！！！」

口は布を噛ませられていて話せない。

手足は.....枷？

少しは自由がききそうな形をしている。

ガシャガシャやっていると、足音がした。

「んんんーーっ！！！」

そして、だんだん近づいてくる。

「...よお」

その声は、聞いたことがあった。

「...」

私に縛ってあった布をとり、ライトをつけた。

「.....あなた、MUGENの」

そこに立っていたのは、琥珀であった。

「...どうして」

「俺も本意じゃない。...だが、お前らが関わるとなると状況が変わる」

「...そうですか。.....今までの、全部あなたが？」

「.....さあな。」

「.....私はいつ帰してもらえるんです？」

「.......さあな。」

「会話にならないんですけど....あ、ちょっと！」

琥珀はコンビニの袋を私の前に置くと、すぐに立ち去ってしまった。

「...ツナマヨ.......」