私、神様なんだ (ページ7)

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お話＿6 ページ7

翌日＿

しっかりと私が神様を継いだという趣旨をあの場に居なかった妹に説明をする。
妹は一瞬目を見開いて考えるようなポーズをする。
読書好きだからかグリーン家のお話も読んだことがあるようで
すぐ納得してくれた。

6:00

朝早くから呼び出してしまった為、
まだ学校まで時間は有り余っていた。

朝ごはんに用意された食パンに、マヨネーズで縁を描き、真ん中をくぼませて卵の受け皿を作る。
その受け皿に生卵を乗せて15分程オーブンで焼く。

その間私は妹に神様になった証の容姿を
これでもかというくらい見つめている。

身体に穴があきそうだよぉ…

「…ねぇ、お姉ちゃんってさ」

急に無口だったアリエがポツポツと話始める。
内容は勿論のこと
神様についてだった。
本で読んだのであろう。

何億年も生き続けて
人間離れした様々な能力を持ち
終わるまで自分から消えることもできず
孤独で飢えてしまう

そして

「…ほんとに神様でいいの…？」

『…へ？』

突拍子も無いことを言い出すアリエに少し身がたじろぐ。

『確かに、でも私は身体が弱いアリエにも希望があればなって！
あとは普通にさっきアリエが言ってた神様の能力がずぅーっと使えるんだよ？良いことづくしじゃん？？』

焦ってしまったのか分からないが少し早口気味に捲し立てる。
その返答にアリエはそっか。と冷たい返事をする。

ﾁｰﾝ

朝ごはんができたみたい。
今日はアリエの入学式、そして私は進級。

出てきたパンに息を吹きかけて冷ます。
思いっきりかぶりつくと
縁に引かれたマヨネーズが香ばしく香って鼻を擽る。

6:30

アリエもゆっくり食べ終わり、髪をセットする。
私は不器用な方なのでアリエにヘアアレンジをしてもらうのが日課だ。

緩いハーフアップをして貰った。

7:00

制服も着込んで準備万端なので
早速手を繋いで外に出る。

「『いってきまーす！』」

両親は朝早くから仕事に行くか、昼まで疲れて寝ているかだからか何の返事もない。

また違った学校生活が待っている。

楽しみだ。

・・・・・・・

神様を継ぐという事を知っているのは家族や本を読んだもののみ。

アリエ・グリーン

身長：150cm
体重：36kg
瞳：碧
髪：毛先が白くなっている
肌：特別白く、日に弱いから栄養が全くなく病弱な身体付き

性格：お姉ちゃん大好き。もっといっぱい動きたいけれど病気で許されない為、迷惑をかけないように我儘を殺して無口気味
読書が好きでよく部屋に籠る。