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九話 ページ10

太「あのー……私達も聞いてもいいかい?先刻から話している呪霊、とは何だい?」

五「えー…説明めんどくさい!恵!あとよろしく!」

伏「はぁ!?何で俺…」

なんか…太宰さんと敦を見てる様だ……
きっと彼も相当な目に合ってるんだろう。可哀想に…

虎「ていうかいいの?そっち系の話ってそんな簡単にしちゃダメだと思ってたけど。」

五「ん?知らな〜い♪」

虎「えぇ…」

伏「はぁ…後で上層部に怒られても知りませんよ?」

五「この僕が言ってるんだから大丈夫大丈夫〜。

それに、この2人は信用していいよ。嘘は付いてない。」

太「おや、判るのかい?」

五「フフ、人よりちょっと目が良くてね。」

いや、目が良いとかいう次元じゃないだろ…

伏「まずは、“呪い”の説明からだ。日本国内での怪死者・行方不明者は年平均10000人を超える。·····と、言ってもお前らの世界とは違う、この世界では、だが。

そして、その殆どが人間から流れ出た負の感情、“呪い”による被害だ。ちなみに負の感情というのは辛酸・後悔・恥辱の様なマイナスの感情の事で、特に学校やさっきのような病院などに溜まりやすい。」

『成程。その“呪い”、とやらが先刻(さっき)私らが戦った奴なのかな?』

伏「理解が早くて助かる。俺たちはそれを“呪霊”と呼んでいる。」

太「でも私達、あーゆーの今まで見たこと無いのだけれど、その被害者数なら数は少なくない筈では?」

伏「それは普通、呪いが見えないからか、もしくはお前らの世界に呪いが無いかだな。」

虎「あれ?でもこの2人呪力あるよな?」

『ジュリョク?』

伏「そのまんま呪いの力の事だ。」

五「この2人に呪力があるのはこの世界に飛ばされてその“異能力”っていうのが“術式”に置き変わったからだろうね。」

『ジュツシキ…次から次へと知らない言葉が…』

伏「そこは追々話す。次は俺たちについてだ。俺たちはさっき言った“呪霊”を祓う、“呪術師”という仕事をしている。」

太「呪術師…その存在があってもあの被害数、という事は相当少数派(マイノリティ)なのだろうね。」

伏「ああ。呪いは呪いでしか祓えない。だから俺たちの通う呪術を専門に扱う高専の一年は俺たちで全部だからな。」

『少なっ!』

伏「そして呪霊を祓うのに俺たちが使うのが“術式”だ。お前らの異能力と似て普通では起きない、考えられない現象を引き起こすものだな。」

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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時

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